飛梅(トビウメ) https://www.tobiume.org 福岡移住計画が運営する福岡の求人、仕事探し情報ポータルサイト Wed, 24 Jun 2020 01:23:16 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.15 《追加募集》【NTT×福岡移住計画】「はたらくって、たのしい」が日本を変える。未来を拓く『LIFORK』の運営メンバーを募集! https://www.tobiume.org/3961 Thu, 04 Jun 2020 02:29:07 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3961

業務拡大のため追加募集いたします。
※本記事内容は2020年1月時点のものとなります。

「はたらくって、たのしい」
NTT都市開発が運営するブランド『LIFORK(リフォーク)』が作っていくのは、そんな世界です。

時にシェアオフィスでビジネスを加速させ、そして時に、ラウンジでコーヒーを入れながらひと息ついたり、気分転換でボードゲームに興じられたりもする――。

そんなふうに“LIFE”と“WORK”が行き交うシェアオフィス『LIFORK』は、2018年に東京・秋葉原と大手町に第一弾がオープン。たちまち好評を博し、現在は関東で6店舗が運営されています。さらに2020年4月には原宿、その後は地方への展開も計画中と、日本中へ広がりを見せはじめています。

実は「福岡移住計画」を運営する当社、株式会社スマートデザインアソシエーション(SDA)でも、2019年7月から『LIFORK』上北沢・川崎の2店舗における運営を、業務委託という形でお手伝いさせていただいてきました。

▲LIFORK川崎(オープン当時)

そしてこのたび、すべての拠点において当社が運営のお手伝いをさせていただくことが決定。新たにSDAとして『LIFORK』の運営スタッフを募集する運びとなりました。
募集にあたり、改めてお話を伺ったのは『LIFORK』の企画・運営をされているNTT都市開発 商業事業部LIFORK担当課長 営業・MD担当の金子昌徳さんと、課長代理の佐藤未央さん。『LIFORK』の立ち上げ当初からブランドを育ててきたおふたりです。
聞き手として当社の窪田、また上北沢・川崎の『LIFORK』運営担当である当社の幸若も交え、『LIFORK』に込められた思いについてお話を伺いました。

◎それ、「楽しい」の?

窪田:まずは『LIFORK』の成り立ちから伺っていきたいのですが。『LIFORK』の構想が立ち上がったのはいつごろでしょう?

金子さん:もともとは2016年頃に、会社で新プロジェクトを立ち上げる話が出たのが発端です。当時は、シェアオフィスやコワーキングスペースの立ち上げを他社でもやりはじめていたころ。働き方改革という言葉も聞かれはじめ、今後も需要は増えていくだろう、と私たちも業界研究をはじめたんです。
後発で参入する自分たちは、どういう発想でいくのか。そう考えて行き着いたのが、「働く」だけではなく、「生き方」にまで焦点をあてることでした。そこで“LIFE”と“WORK”をかけあわせ『LIFORK』という名前になったんです。その第一弾として、2018年の4月に秋葉原と大手町の『LIFORK』をオープンさせました。

窪田:なるほど。“LIFE”と“WORK”で『LIFORK』に。コンセプトについて、もう少しくわしくお聞かせいただけますか?

金子さん:はい。立ち上げた時に決めたのは「はたらくって、たのしい」というコピーでした。当時もワーク・ライフ・バランスという言葉はありましたが、それは「残業をあまりせずに自分の生活も楽しむ」ようなイメージだったんです。
そうではなくて、「働く」が全部楽しくなれば、それ自体が遊んでいるようになるよね、と。そんな考えで生まれたのが「はたらくって、たのしい」というコピーでした。そこから、「どんな空間だったら楽しいか?」を一つひとつ、考えていったんです。

窪田:たとえばどんなことに取り組んでいったのでしょうか?

金子さん:たとえば、音楽。一般的なオフィスって、シーンとしていますよね。でもベンチャー企業のオフィスなどを見に行くと、音楽が流れていたりして。そのほうが楽しいね、じゃあ音楽は流そうよ、とか。あとは休憩時間に遊べるように、ラウンジにボードゲームを置こうよ、とか。
それからコーヒーも、ボタンを押したら出てくる機械はあるけれど、それは楽しいか?で考えると、楽しくはないよねと。じゃあコーヒーは手で入れるようにしてみよう、とか。そうやって一つひとつ、「それ、楽しいの?」をベースに考えていきました。

▲持ち運び式スピーカー

窪田:すべての判断基準が、“楽しいかどうか”なんですね。

金子さん:そうです。だから今座っているこの椅子も、クッションが違うし、色も違う。

窪田:たしかに気になっていました。予備椅子もすべて違いますね。

金子さん:それも、自分の好きなクッションに座ったほうが楽しいよね、という発想からなんです。

◎世界中を、変えていく

佐藤さん:一般的なオフィスで感じたのは、「誰も、何も選んでいない」ということでした。与えられた場所で、与えられた椅子と机とパソコンで仕事をする。自分もかつてはそれを当たり前に思っていた。でも考えてみたら、それって奇妙だなと感じたんです。これだけ選べないと、人間はもう考えることをやめてしまうんじゃない?と思えてきて。
だから内覧で『LIFORK』を案内するときも、「選ぶ」を伝えるようにしています。「ここはクッションが違うから、自分で選んでくださいね」と。それは、自分たちの会社に帰ったときに、「選ぶ」が増えていくといいなと思うからです。
たとえば『LIFORK』の会議室には、長時間の会議を「楽しく」防ぐために、30分砂時計が置いてあったりする。それを見学のときに見て「いいな」と思ったら、帰りにどこかで砂時計を買って、自分のオフィスでやってほしいんですよ。
つまり『LIFORK』を通して、「働くってこうしたら楽しいんじゃない?」を考えるようになってほしい。全員で意識を変えないと“働き方改革”はできないと思うので。そこまでやってみよう、という思想が、立ち上げからあります。

窪田:会員さんだけではなく、社会全体を見据えて。

佐藤さん:世界中を変えていく、という意識で。

窪田:世界中を変えていく。これまで複数店舗を運営されてきて、現状での達成度やこれからの課題など、どのように考えられていますか?

金子さん:私たち商業事業部でもっとも手をかけた秋葉原Ⅰと秋葉原Ⅱは、予想以上に支持いただいていて。入居率はどちらも100%、現在は入居待ちをいただいているくらいなんです。だからまずひとつ、自分たちの仮説が合っているのは確認ができた、と。
でも、求められるものは場所によって変わるかもしれない。だからこれからは他の拠点も含め、自分たちの仮説を検証し直していこうとしています。そうして拠点を広げ、『LIFORK』の発想に共感する人が増えれば、世の中も変わっていくだろう、と。

▲LIFORK秋葉原Ⅰ

窪田:世の中の働き方が、変わっていく。

金子さん:はい。日本で浸透するのはそう簡単ではないと思うんですよ。でも、やり続けるしかない。変わるまで、やり続ける。『LIFORK』は“LIFE”をつけた時点でもう、その宿命を追っているんです。

◎目の前の人に寄り添う、その先に

窪田:現在運営されている6店舗は、それぞれ特色も違うのだとか。

金子さん:そうですね。たとえば、NTTの局舎を再生した上北沢や川崎の『LIFORK』は、決していいロケーションではないんです。それでもその場所を選んで来てもらうためにはどうするか。そこを一つひとつ考えて特色を作っていく。
今、上北沢ではアウトドア風の空間を作っています。その中でも、人工芝のスペースでは靴を脱ぐ、と決めたりして。一見面倒に感じると思うんですが、ちゃんとみんな靴を脱いで、コーヒーを入れにきたりしているんですよ。
いざ靴を脱いで人工芝の上を歩くと、ちょっと気持ちよかったりもして。瞬間的にでも“WORK”から“LIFE”に切り替わる。そんな設計を目指しています。

▲LIFORK上北沢(オープン当時)

窪田:細部の一つひとつにも、コンセプトが散りばめられているんですね。ちなみに、拠点ごとにユーザー層も違いますか?

金子さん:そうですね。大手町は比較的固めの企業が多いですし、秋葉原はITやアニメなどの業界の方、また個人事業主の方も多いですね。『LIFORK』は法人・個人を問わないので、多様な方が集いやすいです。
あとは出るのも簡単ですよ。たとえば人によっては「LIFEの部分はいらない、働くことだけに集中したい」という方もいると思うんです。そういう方には最初の時点で、他社の運営するシェアオフィスをおすすめすることもあります。

▲LIFORK大手町

窪田:他社のご紹介をされることもあるんですね。

金子さん:その方の「働き方の最適化をしたい」と思っているので。それに、長いスパンで考えるんです。たとえばある人が事業を立ち上げて、最初はひとりでがむしゃらに働く時期だとすると、もしかしたら今は『LIFORK』ではないほうがいいかもしれない。
でもその人が社長になり、3人の部下を雇ったとき、『LIFORK』に戻ってくる可能性もあるんですよ。「楽しい」を部下に感じさせられないと、会社は永続しないので。だから目の前の利益にまどわされず、一人ひとりとちゃんと話していくことが大切です。

◎長く深く、愛される場に

窪田:当社では今、川崎と上北沢の『LIFORK』の運営をさせていただいています。その現場に入られている幸若さんはどのようなことを感じていますか?

幸若:そうですね。もともと川崎・上北沢の『LIFORK』はNTTの局舎だったので、間違いで来られる方も結構いらっしゃるんです。「電話の手続きをやりたいんだけど」って。そこではご説明をしてお引取りいただくのですが、そういう姿を見ていると、地域にひらかれている場所なんだな、と感じますね。

金子さん:局舎がなくなってもう何年も経つのに、ある意味その地域にどれだけ愛されているんだ、と。そして『LIFORK』もそんなふうに、たくさんのファンに長く愛される存在になっていきたいです。
たとえば『LIFORK』で事業を始めた会社が、将来大企業になったら、その社長に一人部屋とか借りてほしいんですよ。ちょっとひと息つく場として。それで社長が相談できたり、ひとりで落ち着けたりする場所にもなっていけたら……と思いますね。

窪田:他の社長さんともつながりができますしね。

金子さん:ええ。今も仕事を一緒にやっていたりするんですよ、みなさん。先日も会員さんの社長同士が「次の案件どうします?」って話していて。

佐藤さん:いつのまにか、みなさん自然とつながってますよね。

◎原宿の一等地に“たまり場”現る

窪田:4月には原宿に商業施設『WITH HARAJUKU』がオープンし、その中でも『LIFORK』が始まりますね。これは御社としても、かなり大きいプロジェクトだと思うのですが。

金子さん:過去最高のプロジェクトです。

窪田:原宿の取り組みを通して、どんなことを実現していきたいですか?

金子さん:まず全体として『WITH HARAJUKU』のコンセプトが、「未来を紡ぐ“たまり場”」なんです。そしてそのコンセプトを具体化するために『LIFORK』を入れよう、と。なので『LIFORK』としても、いろいろな人を受け入れる“たまり場”要素を強めたいと考えています。
つまり単体で収益化をはかるよりも、“たまり場”として活性化させて、『LIFORK』ブランドを徹底的に見せていくスペースにしたいんです。たとえば、学生でもやりたいことを実現できるような場所。そして『LIFORK』で学生のときにやりたいことを叶えたひとたちが社会に出て、また出会っていく場所に。

窪田:既存の『LIFORK』とはまた別のイメージが湧いてきましたね。

金子さん:はい。『LIFORK』という名前をつけていますが、原宿にかぎらず、それぞれの拠点で別の事業をやっているという感覚です。それも“LIFE”があるからこそですね。“WORK”だけなら、コワーキングスペースとしてしか動き出さないので。

佐藤さん:もう同じものはできないでしょうね。いまも新たに企画していますが、それぞれまったく違います。

窪田:今回、他のシェアオフィスとの差別化についても伺おうと思っていましたが、そもそもの発想が「シェアオフィスを作る」ではないのですね。

金子さん:差別化というより、すべてがオリジナルです。そこにいる人たちにとって、必要とされるものを作っていかなくてはいけないので。地方の新しい拠点についても、現地に何度も足を運びながら、その場所ならではの『LIFORK』を構想しています。

▲LIFORK秋葉原ⅡはⅠに比べ遊びの要素が多いのも特徴

◎求ム。「楽しい」が展開できる人

窪田:おもしろいですね。今後私たちも協働で運営させていただくわけですが、何かやってみたいことなどはありますか?

金子さん:たとえばSDAさんの運営する福岡・海辺のシェアオフィス『SALT』を、『LIFORK』会員さんも使えたりすると楽しいですよね。遠方なので実際に行く方は少ないと思うんですが、「行ける」こと自体が、東京で働く人たちの支えになると思うんです。

▲『SALT』のテラス席

窪田:海辺の存在を心のどこかで感じながら働く、というか。最後に、これから『LIFORK』を運営する仲間を募っていくにあたり、どのような方に来てほしいですか?

金子さん:柔軟で、いろいろなことを自分で考えられる方がいいですね。たとえばこちらが「こうしてほしい」と言っても、違う案のほうがいいと思ったら年齢や立場関係なく、「こっちの案のほうがいい」と言える方がいいなと。

窪田:なるほど。現場の視点からはどうでしょう? 幸若さん。

幸若:そうですね。気配りができる方、寛容性がある方がいいなと思います。まず気配りは、人とのコミュニケーションはもちろん、設備のちょっとしたところに気がついたりする力もすごく大事だからです。
そして寛容性は、『LIFORK』には多様な方々が集うから。いろいろな視点からご意見をいただくので、それを柔軟に受け入れられる方がいいですね。
あとは、事務作業など細かいことも楽しめる方。それからどんどん現場がアップデートされていくので、変化についていけるような方が心強いなと。

佐藤さん:変化を楽しめる、くらいの方がいいですよね。

金子さん:そう、楽しめるって大事。たとえば「掃除」も、自分たちでやればすぐ終わるんですよ。でもそこで、会員さんと一緒にやったほうが楽しいんじゃない?と考える。じゃあ「みんなで掃除をして、終わったらカレー食べよう!」って企画にしようよとか。そうやって、どんなことも企画にできるような方は向いていると思います。

佐藤さん:『LIFORK』のコンセプトが「はたらくって、たのしい」なので、スタッフさんにも楽しく働いていただきたいな、と。

金子さん:そうですね。どんなことでも「楽しい」を軸に展開していける方にぜひ来てほしいですし、『LIFORK』を通して周りにそういう方が増えていくと、社会がずっと楽しくなっていくんじゃないかと思います。

取材を通して伝わってきたのは、金子さんと佐藤さんの『LIFORK』にかける大きな思い――すなわち日本社会を、ひいては世界中を「はたらくって、たのしい」の意識で変えてゆくという圧倒的な熱意でした。
小さなこと一つひとつに目を向けて、どうしたらより楽しいか?を考える。それは、自分の人生をもより「楽しく」していく力だと思います。
我こそはというアイデアマンの方、「はたらくって、たのしい」場を作っていきたいと思う方。世界中の働き方を変えていく、という熱い想いに心を動かされた方。
みなさまのご応募を、お待ちしています。

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《再募集》糸島の老舗民宿が時代をつなぐ後継者人材募集! https://www.tobiume.org/3784 Tue, 19 May 2020 04:15:17 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3784 ※前回の募集で採用が決まりましたが、今後を見据えての再募集となります。

青く透明な海に囲まれた糸島市芥屋。古くからの観光地「芥屋の大門」や近年は「サンセットライブ」の開催地として賑わう場所です。
その芥屋で一番の老舗民宿である『民宿・お食事処なぎさ』が、後継者でお困りということでお話をうかがってきました。
「老舗」「後継者」という言葉に身が引き締まる思いでいましたが、女将さんである吉村なほこさんに会ってみると、にこにこ柔らかい笑顔で出迎えてくれました。

◎凝ってなくても「本当に美味しいもの」を

ーー「なぎさ」は民宿と聞きましたが、ランチも提供されているんですね。

そうそう。ランチの時間帯には、糸島の魚を使った刺身定食や煮魚定食、海鮮丼などのお食事を提供しています。民宿の仕事はお昼の営業が終わってからですね。お食事付きの宿として、お客さんを迎えています。

ーー今回は後継者探しを兼ねての求人とお聞きしました。

そうなんです。元々ここは昭和36年に私の母が始めたお店で、当時は食堂と簡易宿泊所でした。母が亡くなってからは、時々パートさんに手伝ってもらいながら、私一人で続けてきたのですがいよいよ手が回らなくなってきて…。息子は東京で暮らしていて、もう継ぐ人もいないし、本当はあと5年くらいでお店を閉めなくちゃいけないのかな、と思っていたんです。でも今回、縁あって求人募集をすることになって。 “大好きなこのお店を残していけるかもしれない”と思うようになりました。

ーーお一人でですか!本当に大切に運営されてきたんですね。お店のこだわりや、ここが自慢!といったところはどういったところでしょうか?

こだわり…なんでしょう。母が亡くなり、一人でお店をやるようになって、とにかく初めは母がやっていたことをひたすら真似しているだけでした。母と二人で切り盛りしている頃から、表の接客は母任せで、私は裏でずっと料理。だから、一人になったときは、不安だらけでした。でもうれしいことに「この店に来ると、なんとなくホッとするんだよね」と言い残されるお客さんがとても多いです。なのでこのお店はしっかり受け継がないとと、ただただ頑張っていました。
自慢はもちろんお食事。丼や定食に使うお魚は、地元の漁師さんが釣り上げた新鮮なもので、ウニも糸島の海で採れるんですよ。夏の赤ウニは絶品なのでぜひ食べてほしいですね。野菜も糸島産で土作りからこだわり抜いたものを使っています。お食事は本当にいいものをお出したい、凝ったものはできなくても、「おいしかった」と言われるものをお作りしたい、そんな気持ちを常に持っています。

ーー長く「なぎさ」を営んでいらして、今までに色んなことがあったと思います。大変だったことはありますか?

やっぱり冬場ですね。母が店を始めた頃の春から夏にかけての芥屋は、遊覧船や海水浴のお客さんがバスでたくさんやってきて、今より賑やかだったくらいです。でもそれが冬になるとほんとうに何もなくて、人も来なくて(笑)。
他の場所から来て新たにお店をはじめた人は、夏場の華やかなところだけみてお店を始めたみたいで、冬の厳しさを知ると耐えきれず撤退していったところも多くあります。今このあたりで残っているお店は、辛い時期も乗り越えてきた地元の人ばかりです。それくらい冬の時期は厳しいです。
今はテレビや雑誌、ネットで情報発信ができるので、昔とはまた少し、状況が変わってきているところはありますけどね。

◎空きスペースでの副業も可

ーー今回募集されているお仕事の具体的な内容を教えてください。募集要項には「調理作業のお手伝いや配膳、客室の清掃と準備など」とあります。

最初は、お食事や配膳のお手伝いから始めていただくことになると思います。あと民宿のお部屋掃除やお風呂の準備をしたり、浴衣を出したりね。
それから、応募してくださった人の得意なことややりたいこと、どんなお店にしていきたいかなどをお話しして、仕事内容も柔軟に決めていきたいと思っています。
前に、子ども向けにお料理教室をやったことがあって。お魚をさばくところから始めるんだけれど、すごく喜んでもらえて。そういう楽しい企画も一緒に考えていきたいですね。
そうそう、今お食事処の隣の6畳の部屋が一つ空いているから、そこを店舗として使ってもらって、何かを始めてもいいですよ。「なぎさ」の仕事をしながら、空いた時間でマッサージサロンとかね。

ーーやりたいことがある人にとっては、魅力的なお話ですね!「なぎさ」で働き始めたとして、糸島ではどのような暮らしが待っているのでしょうか?

糸島の中でも芥屋は、自然が近くにある場所なんです。だから、自然の中での遊びは本当に身近になりますね。お店の空き時間にちょっと釣りに行ったりサーフィンに行ったり。
それから、芥屋というと海のイメージが強いですけれども、実は山も近いんです。歩いて遊びにいけますよ。春になると、ツワブキ、ツクシなどの山菜を採りに行く人も多いですね。
冬の終わり、海が荒れた次の日には、天然わかめが流れてくるんです。それを拾って食べたりしてね。
そうやって、季節を感じながら、自然と遊び、自然を取り入れて暮らしていってますよ。

ーー天然わかめですか!自然と寄り添った仕事や暮らしがしたい人にはぴったりの環境ですね。吉村さんはどのような人と一緒に働きたいかなど希望はありますか?

やっぱり基本的には接客業なので、明るい人がいいですね。お食事処でお皿を下げる時に「どちらからいらっしゃったんですか」とか、ちょっと一言添えることができて、そういうやり取りが楽しめるような。接客って「仕事」として機械的にやるものではなく、「人と人との交わりである」と思っているので。
それと、ゆくゆくはお店を受け継いでいって欲しいので、自分でお店をやってみたい人ですね。あとは、新しいことを一緒に考えていける人。私自身も、新しいことを試すのが大好きなんです。普通は和食ばかりの民宿の夕食に、鯛のクリーム煮を出してみたり。自分で色々試して、「いいな」と思ったモノやコトをお客さんにお出しして、喜んでもらえて…幸せな環境だな、と思っています。来てくれた人と一緒に、楽しく試行錯誤していきたいです。

取材の後、民宿のお部屋を拝見しました。「今日は宿泊のお客さんが帰ったばかりで、散らかっててごめんなさいね」と謙遜されていましたが、築40年ほどだという建物の室内は、陽がふりそそいで明るく開放的。すみずみまでお掃除が行き届いて、お店もお客さんも大事にされていることが伝わってきました
海辺の街の歴史あるお店で働いてみたい人、新しいチャレンジに興味のある人、ぜひご応募ください。

▲民宿は4室あります。

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【IT特集】人の心に残るゲームを生み出す。ガンバリオンで新プロジェクトの仲間を募集! https://www.tobiume.org/4096 Tue, 17 Mar 2020 02:29:42 +0000 https://www.tobiume.org/?p=4096

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。

『ONE PIECE WORLD SEEKER』や『ドラゴンボールフュージョンズ』(発売元:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)など、細部まで世界観を大事にしたゲーム作りが評価を集める、株式会社ガンバリオン。コンシューマー・スマートフォン共に開発ラインがあり、自社のスマートフォンゲームアプリ『修羅道(Shurado)』も100万ダウンロードを突破するなど、広い分野で話題作を世に送り出しているゲーム会社です。


現在は新プロジェクトに備え、プログラマー、プランナー、アーティスト(CGデザイナー)の3職種で人材を募集しているとのこと。広報担当の吉中淳美さんと、アーティストの川路奈々世さんにお話を伺いました。

「永く愛されるゲーム」、その理由。

――家庭用ゲームソフトからスマートフォンアプリまで、多くの人気作品を生み出されていますよね。その根底にある会社としての理念はどんなものでしょう?

吉中さん:はい。理念としては代表の思いが詰まった「永く愛されるゲームをつくる会社へ」という言葉があります。開発後何年経ってもまた遊びたくなるような、思い出に残るゲームを作りたい。これは設立から大事にしている思いです。

――永く愛されるゲームをつくる。そのために、開発現場ではどういったことを意識されていますか?

川路さん:そうですね……。細かいところまで原作や現実に即しながら作っていくことでしょうか。たとえば漫画が原作なら、すでに原作ファンの方もたくさんいらっしゃいます。だからゲームとして新しいフィールドを作る場合にも、原作の世界観をすごく大事にしながら、オリジナル要素を加えて新しいものを作っていくようにしています。
作っている過程でも、物とキャラクターの大きさなどに矛盾が出てくることがあるんです。「このキャラクター、この家には入れないよね」とか(笑)。そういうスケールの違いも、プレイヤーの違和感がなくなるように細部まで調整していますね。

――なるほど! 細部までこだわるその姿勢が、質の高いゲームを生み出しているんですね。

川路さん:原作も、現実のものをよく調べた上で設計しています。「なんとなく」で作らないことが、「永く愛されるゲーム」につながるのかもしれません。

新プロジェクトでともに挑戦を

――今回の人材募集の背景というのは?

吉中さん:いま当社では、複数の新プロジェクトに取り組んでいます。プロジェクトの内容はまだお話しすることはできませんが、現スタッフと一緒に切磋琢磨して、より面白いゲームを作るために新たなメンバーが必要です。

――新プロジェクト、気になります! 職種としてはプログラマー、プランナー、アーティストの3職種で募集されているとのことですが。アーティストというのはめずらしいですね。

吉中さん:「アーティスト」はCGデザイナーのことですね。世界標準では「アーティスト」が一般的ということで、社内の肩書が変わりました。

川路さん:デザイナー、アーティストの違いは、「デザイン=機能性」に対し、「アーティスト=見た目を彩る」という点です。業務内容からも役職名はアーティストとする方が適切であった為、このような変更が行われました。当社の考えるアーティストとはデザイン(機能)に対して彩を加える仕事ということです。

――役職名ひとつとっても、細部まで丁寧に考える姿勢を感じます。ここで、募集されている職種の仕事内容について伺っていきたいのですが。

吉中さん:はい。まずプランナーは、ゲームの設計図を描く仕事です。仕様書を作成して、ゲームバランスの調整や品質管理を行います。またプレイヤーの「楽しい」を追求し、遊び心あるしかけを考えるのもプランナーの仕事。現場からは、企画から完成まで一貫して携われるのが魅力だと聞いています。
プログラマーは、アーティストやサウンドエンジニアが制作したあらゆる素材を、プランナーの作った仕様書をもとに組み込んでいく仕事です。現場からは、自分がゲームの全体像を形作っていくことが実感できるパートだと聞いていますね。

――なるほど、それぞれのやりがいがありそうです。ちなみにプランナー以外の方が「企画」に携わることもできるんでしょうか?

吉中さん:ええ。年に1度、社内でゲーム企画の募集をしています。これは職種問わず、だれでも応募できますよ。

川路さん:『修羅道』はまさに、そこでアーティストの方の企画が通り、その方がディレクターになってリリースにいたったんです。

――そうなんですね! どの職種でも自分の企画を形にするチャンスがある。続いて、アーティストのお仕事についても伺えますか?

吉中さん:アーティストは、キャラクターや背景などあらゆる「ビジュアル」制作を行う仕事です。当社では2D、キャラクター、エンバイロメント(背景)、アニメーター(モーション)、VFX(エフェクト)、UI/UX、テクニカル(TA)と担当が細かくわかれていて。

――実際にアーティストとして働かれている川路さんは、どんなところにやりがいを感じていますか?

川路さん:そうですね。特に新しいゲームが出たときは、SNSで好意的な声を見つけたりするとすごく嬉しいです。新人のころ、原作にあった地形作りを任せてもらう機会があったんですが、それが大変で……。でも発売されたときにSNSで「ここ、原作のあの場所!」と言ってくださっている方がいて。“このステージ私が作った…!”と密かに喜びを噛みしめました(笑)。苦心した分、それが届いたときは達成感がありますね。

「人として」の成長を視野に

――新人のときに地形作りを任せてもらったというお話がありましたが、社風としてもチャレンジしやすい環境がありますか?

川路さん:そうですね。上役が部下の適性をよく見て、成長の機会をくれると感じています。私は新卒で2018年に入社したんですが、最初は長い研修があり、初めてのソフトも上司が熱心に教えてくれました。そこで土台を作ってからさっきの地形を任せてもらって。今はその延長線上で、徐々に大きい仕事をやらせてもらうようになっています。

――心強い。IT企業というと「走りながら学ぶ!」イメージが強かったのですが、研修やサポートがしっかりしているんですね。

吉中さん:そうですね。新人担当として先輩がそれぞれひとりずつつくので、困ったときにはすぐに相談できる環境です。また新卒の方は、社会人マナーを身につける社外研修にも行ってもらっていて。その背景には、技術だけでなくいろいろな経験をして「人として」成長してほしい、という社長の思いがありますね。

オフも、楽しむ!

――社風についてもう少し伺いたいのですが。皆さん、プライベートでも遊びに行ったりされるんでしょうか?

吉中さん:仕事後や休日に予定を合わせて、リアル脱出ゲームに参加しているスタッフもいますし、定時後にリフレッシュルームでゲーム大会をすることもあります。

川路さん:仕事を18時に終えて、同僚と映画に行ったりもします。

――開発現場って「遅くまで帰れない」のかと勝手に思い込んでいたのですが、基本的には皆さん18時で帰られる……?

吉中さん:そうですね。そもそも社名の「ガンバリオン」は、「ガンバリ・スイッチ・オン」という意味なんです。「オンとオフのスイッチをしっかり」は社長の考えなので、けっこう徹底されていますよ。

――なるほど! 社名がすでに。

ゲーム作りを志す人が集う街へ

――川路さんは茨城の大学を卒業後に、ガンバリオンさんへ就職されたとか。当時、東京での就職も考えられましたか?

川路さん:考えましたね。ただ、出身が鹿児島なので九州へ戻りたいという思いや、女性社長に惹かれたこと、また家庭用ゲームとアプリを両方作れることなど複数の点から当社を選びました。それに自分は、東京の満員電車など生活環境に不安もあって。実際住んでみても、仕事や生活以外で「疲れない」のがすごくいいですね!

吉中さん:移住組は同じような意見の方が多いですよ。福岡は住む場所と働く場所が重なっているので、通勤もすぐだし、帰りもすぐ遊びにいけて、かつすぐ帰れる、って(笑)。

――ちなみに、福岡にはGFFというゲーム会社のネットワークがあると聞いたのですが。これはどんなものですか?

吉中さん:GFF(GAME FACTORY’S FRIENDSHIP)は九州・福岡のゲームソフト制作関連会社など12社による任意団体です。ちょうど最近も「GFF AWARD 2020」という、学生さん向けコンテストの審査をしていたところで。これは未来のゲームクリエイターの育成を目的にしたコンテストで、今回が13回目です。今年は過去最高で、全国から1500以上の作品が集まったんですよ。*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止。

――全国からそれだけの応募が。ゲーム作りに携わりたい学生にとっても、福岡はゲーム作りの地としてじわじわ浸透してきている……?

吉中さん:少しずつそうなってきているといいな、と。今後、ゲーム作りを志す学生の登竜門のような場になっていけば嬉しいですね。

新人もベテランも進化しつづける

――これから実現していきたいことはありますか?

吉中さん:やはりまずは新プロジェクトですね。一緒にチャレンジしてくれる方を心待ちにしています。それから、ゲーム制作で求められる技術もどんどん高度になっているので、技術の研究を進め、人材教育も時代に沿って進化させていきたいです。

――時代に沿って。どのように変えていくのでしょう?

吉中さん:そうですね。技術面では、新しいソフトは新人に限らず勉強していかなければならないので、既存スタッフがまず勉強をして、新人研修にもとりいれて教えていくなどしたいですね。また時代によって入社してくる方の性質も変わるので、より理解してもらいやすい研修の形をいろいろと考えているところです。

――全体を通して、社風のあたたかさや心地よいサポート体制を感じます。

吉中さん:スタッフからも「アットホーム」という声はよく聞きますね。

川路さん:あったかいです。それに、静かで落ち着いて話せる方が多くて。皆でひとつのゲームを作る上でコミュニケーションは欠かせないので、そういう意味でも仕事がしやすい会社だなと思います。

採用特設サイトには“マジメに「遊ぶ」をつくる仕事。”という言葉もあり、スタッフ皆さんの作品におけるこだわりや姿勢はまさにこの言葉がぴったり合っていました。
そしてベテランから若手まで層が厚い。あたたかい。やさしい。これが取材を終えた後、私の中にじんわりと広がっていた気持ちでした。そんな社風が土台にあるから皆、「作品のクオリティを徹底追求する」という目標に向かい、職種を越えて有意義なコミュニケーションを重ねていけるのかもしれません。ゲーム作りの街としても注目を集めつつある福岡で、心強い仲間と「永く愛されるゲーム」を作りたい方。お待ちしています!

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【IT特集】映像技術で“楽しい”を生むプロ集団。「モンブラン・ピクチャーズ」で人材募集! https://www.tobiume.org/4060 Wed, 04 Mar 2020 02:44:51 +0000 https://www.tobiume.org/?p=4060

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。

映画、CM、プロジェクションマッピングなど幅広いジャンルを手がける映像制作スタジオ、モンブラン・ピクチャーズ株式会社(以下、モンブラン)。2012年に劇場公開されたCGアニメーション映画『放課後ミッドナイターズ』は世界7ヵ国で上映され、国際映画祭でも賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けました。

案件数の増加に伴い、現在は特にCGアニメーターとプログラマーの人材を募集しているとのこと。プログラマーでテクニカルディレクターの吉田真也さんと、CGアニメを操る“モーショニスタ”の竹野智史さんにお話を伺いました。

“楽しい”を起点に発想する

――映画や絵本などオリジナル作品を生み出す一方、CMや展示映像などのクライアントワークも多く手がけられていますよね。幅広い事業に共通する貴社のコンセプトはどんなものでしょう?

吉田さん:会社のモットーは“STRIKE YOUR IMAGINATION”です。仕事って、何かしらの課題を解決することですよね。その解決方法にはいろいろありますが、僕らは映像などの技術を軸に「楽しい」という方向性で問題を解決していこうとしています。

――「楽しい」という方向性で問題を解決していく。その中で、吉田さんはどのようなお仕事をされていますか?

吉田さん:僕はテクニカルディレクター/プログラマーとして、インタラクティブ展示の制作を主に担当しています。たとえば福岡市科学館の展示コンテンツや、門司にある関門海峡ミュージアムの展示コンテンツなどを作りました。子どもも大人も、訪れた人が触って楽しんでいるうちに自然と知識も学べるような、体験型のコンテンツを作っています。

――なるほど、学び系の内容も「楽しい」がきっかけだと入りやすいですね。ちなみに、テクニカルディレクターとしてはどういった役割を担われているのでしょう?

吉田さん:体験型のものを作るときって、構想段階では「こんなことができたらいいな」と“夢”みたいなものを実現しようとすることが多いんです。その夢を「この技術とあの技術を組み合わせたら実現できるんじゃないか」と考え、設計していく。それがテクニカルディレクターの仕事ですね。

アニメーションは「観察」から始まる

――今回は特にCGアニメーターとプログラマーを募集されているということですが。まずはCGアニメーターについて、どんな方に来てほしいですか?

吉田さん:CGキャラクターアニメだけというよりは、幅広い興味やスキルを持っている人のほうが向いているかもしれません。実際にCGアニメーターとして働いている竹野さん、どうですか?

竹野さん:そうですね……。もちろん経験があるにこしたことはないですが、コツがくみ取れる方だったら経験がなくても「伸びる」ので、大丈夫だと思います。

――コツ。たとえばどういうことでしょう?

竹野さん:アニメーションって観察から始まるんです。例えば「重みを表現する」なら、その重さがかかったときの体の動きを観察して、筋肉や骨がどうなっているか、なぜその体勢になるのかを理解することが大切。だからその観察ができる人は成長が早いです。

――なるほど。ちなみに、CGアニメーターという仕事の醍醐味はどんなところにありますか?

竹野さん:僕はいつも「このキャラクターはこういう性格で、こんなときはこう動くんだろうな」と考えながら動きを組み立てていくので、その思い通りに動かせたときは嬉しいですね。制作初期段階の、まだキャラクターにアニメーションがついていない時って、「どんなふうにこれ動くのかな」って皆不安なんです(笑)。でもアニメがついてキャラクターに命が宿ると一気に「いける!」と思える。そこを担う役割なので、やりがいがあります。

――命を吹き込む。そのCGアニメーターとして働く上で、モンブランさんならではの魅力というのもありますか?

竹野さん:新人でも意見が通りやすい社風はありますね。土台となる大事な部分は共有した上で、あとは本人の裁量で自由にできるような環境です。それと、アニメーターもアニメーションだけでなく、その前後の工程に関われること。例えばキャラクターなら、まず形を作るモデリングという工程があり、それを動かすリギングという工程がある。いろいろな工程を経験すると、結果として自分のアニメーションにも活きてくるんです。

その世界を、技術でどう実現するか?

――確かに、一貫した経験ができるのは小さい組織の魅力かもしれないですね。次に、プログラマーの仕事内容についても伺っていきたいのですが。

吉田さん:はい。主な仕事内容は、インタラクティブアプリケーションの開発です。具体的には、UnityやopenFrameworksなどのツールを使ってアプリケーションを作るような仕事ですね。

――先ほどお話にあった、体験型コンテンツの開発に携わるということですね。ずばり、その仕事における醍醐味とは。

吉田さん:特に展示コンテンツはそうなんですが、フォーマットが決まっていないので新しいチャレンジは本当に多いと思います。

――何か具体的なエピソードはありますか?

吉田さん:例えば以前、絵本の『チャドとクラーク』の展示イベントでこんなコンテンツを作ったんです。

これは子どもが懐中電灯を向けると、映像の中の暗い森が照らされて、森に隠れている動物が出てくるというコンテンツなんですが、企画段階で「夜の森を探検する体験にしたい」というアイデアを出して、じゃあそれをどういう手法で実現できるか、と考えて作りました。例えば最初から「赤外線カメラを使ってライトを認識するプログラムを組む」という仕事なら、あまり面白くはないと思うんです。でも「夜の森を探検する」を技術的にどう解決していくか、それを考えていくのはすごく面白いんですよね。

――自由度が高い分、求められる素質もありそうです。プログラマーの中でも、どんな方が向いていると思いますか?

吉田さん:そうですね……。「まずやってみる」人。極端に言うと、説明書を読まないタイプかと(笑)。できないことにぶつかったとき、じっくり考えて悩んでいる人より、悩んでいる間に5つくらい別案を試す人のほうが早く進めたりするんです。

福岡にいることは強みにもなる

――吉田さんは東京から転職されてきたとか。福岡で働き始めて、感じた違いなどありますか?

吉田さん:ええ、東京で7年ほど働いてから福岡へ転職しました。福岡へ来て感じたのは「チャレンジしようとしている」会社や人が多いこと。福岡のクリエイティブ関連の会社は皆新しいチャレンジをして、自分たちがどういう魅力を打ち出していくかを考えている会社が多いですね。そうしないと、わざわざ東京から仕事を依頼してもらえないと思っているので。

――貴社も割合としては東京の仕事が多いですか?

吉田さん:会社としては東京の仕事が多いですね。展示コンテンツは地場のものが多いですが。

――福岡で働くことについて、竹野さんはどのように感じておられますか?

竹野さん:そうですね。福岡で働くことは、危機感にもつながる一方で、強みにもなっていると感じます。たとえば東京の仕事なら、普段は会えない分、出張へ行ったときには積極的にいろんな会社を回るので、その中で覚えてもらうことも多くて。

吉田さん:それはありますね。出張中に急遽時間が空いたとき「今から行っていいですか」と聞いても会ってくれる方がたくさんいる。これは普段会えない距離だからこそだなと。東京にいたときよりも、東京の人に会いやすくなっている気がします。

オリジナルの世界観をリアルの場へ

――最後に、これから実現していきたいことをお聞かせください。

竹野さん:まずは、今手がけているオリジナル企画をちゃんとリリースしていきたいです。そしてそのオリジナルコンテンツを土台に、世界観やキャラクターをリアルの場でも展開していきたい。映像はもちろんですが、例えばそのキャラクターが出てくるライブをやったり、テーマパークにその世界観のアトラクションを作ったり……。

吉田さん:そう、夢はいっぱいあるんです。こういうものとか。(タブレットで構想を説明いただく)

――お、面白そう……! オリジナルの世界観が、リアルの場所に出現していく。つまりこれから入る人たちは、こういった企画にも携われる可能性が……?

吉田さん、竹野さん:あります、あります。それは全員あります。

竹野さん:これまでも、映画の公開時には社員が舞台挨拶にいったり、絵本を作ったときには社員が幼稚園で読み聞かせやワークショップをしたり、オリジナルコンテンツを軸にリアルの場で触れ合う活動はやってきているんです。本当に、アイデア次第でなんでもできる環境なので、それを楽しめる方にはぜひ仲間になってほしいですね。

実は大学の同期というお二人は取材中も息がぴったりで、そこはかとなく漂っていたのは「楽しい」を生み出すプロ集団の気配でした。「自分たちが楽しんでるもんね」「どうしたって趣味の延長だからね」と和やかに言いながら、確かな専門技術をその“遊び”に注ぎ込む。そこで生まれるものが、面白くないわけがない。

CGアニメーターやプログラマーとして、自らの技術で「楽しい」を生み出していきたい方。裁量の大きな現場で、幅広い力を養いたい方。ぜひご応募ください。

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【IT特集】福岡発のCMS開発で注目される技術のスペシャリスト集団「キャッチアップ」がスタッフを募集! https://www.tobiume.org/4030 Thu, 13 Feb 2020 02:49:33 +0000 https://www.tobiume.org/?p=4030

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。

福岡のWeb業界の中で、技術力が高く注目されているのが、2012年に創業した株式会社キャッチアップです。代表取締役の江頭竜二さんがご自身で開発した「baserCMS」をを使ったウェブサイトの構築をはじめ、主にWebシステムの開発を行っている会社です。現在はエンジニア・ディレクター・PRを募集しているとのことで、江頭さんにお話をうかがいました。

“一緒に”“共に”という気持ちを大切に

――Web系の会社が多い福岡ですが、その中で“キャッチアップらしさ”とはどういったところでしょうか?

常に寄り添った提案というのを大切にしています。Web系というと横文字ばかりが並び、「何をいっているのかよくわからない」なんていうイメージを抱いている方も多いと思うんです。どんなプロジェクトも、ヒアリングにウェイトをおいてクライアントと共にチームになってやっていこうということが、弊社の企業理念【一緒に“できる”を創り出す】ということにつながっています。

――キャッチアップの顔ともいえるオリジナルのオープンソース「baserCMS」はどのように開発されたんでしょう?

僕自身2007年に独立しましたが、リーマンショックの煽りを受けて仕事が激減し、食えない時代をしばらく過ごしました。毎日98円のレトルトカレーばかり食べていましたからね(笑)。そんな中、これまでに培ったノウハウを活用して、Webサイトの制作プラットフォームとしてのCMS「baserCMS」を開発したんです。仕事がないという焦燥感の中、寝る間を惜しんで死にもの狂いでつくりましたね。

――その時の熱量がそのまま、今のキャッチアップの勢いにつながっているのかもしれませんね。今回募集するのはどのような職種でしょうか?

弊社は「エンジニア集団」と謳っているので、やっぱりエンジニアを主役にしていきたいんですよね。だからまずエンジニアを募集します。そして、エンジニアをサポートするディレクター、それからもうひとつ。僕たちは、ものを売りつけるという行為はしたくないんですよ。甘い考えかもしれませんが、知名度を上げることによって引き合いを増やしていくっていう営業戦略をとっているんですね。必要がないものを必要ないと思っている人に売りたくないじゃないですか。だから常に“丁寧にいいものをつくる”というのを心がけていて、それを世の中にプロモーションしてくれる、PR担当者を募集しています。

――これまでも「営業」という肩書の人はいないんですか?

いないです。考え方ひとつかもしれませんが、営業的な動きをしている人はいます。ただ、仕事をとってくるというよりは人脈を広げて、伝えるという作業をしているので、エバンジェリストと呼んでいます。弊社の技術力はもちろんのこと、仕事に対する姿勢や、プロダクトなど、いいものはいいと伝え、できないことはできないと誠実に伝えることがエバンジェリストの役割です。お仕事のご相談をいただき、弊社ではお受けできない分野に関してはできる会社を紹介するようにしています。せっかくご縁をいただいたのですから、何かしら役に立ちたいじゃないですか。

――名刺に東京支社の住所も書かれていますが、支社はどういう機能を果たしているんですか?

僕が月の半分は東京に行って、エヴァンジェリスト活動をしているんです。というのも、IT技術は日進月歩なので日々新しいものがバンバンでてくるんですよね。エンジニアは興味を持って新しい技術を勉強するわけですけど、新しい技術が福岡まで浸透するのに時差が生じたり、予算だったりの関係で、なかなかクライアントさんが新しい技術の採用にGOを出してくれないことも多いんです。それを、福岡を拠点としていることにおいての課題のひとつだと思っていて。だから東京の仕事を積極的に入れるようにして、新しい技術に触れる環境を用意しているんです。いずれは東京支社も人数を増やしたいですね。

目指しているのは見える化組織

――HPを拝見しましたが、福利厚生が充実しているという印象を受けました。

そうですね。毎年社員旅行には行っています。社内にレクリエーション委員会というのをつくっていて、イベントなどを組み立ててくれています。年始からでいうと、毎年全員で行っている十日恵比須、花見、バーベキュー、社員旅行、忘年会など…ですかね。イベントが少し多い会社なので、基本的にほとんどのイベントは自由参加としています。


――福利厚生以外に、会社として力を入れていることはありますか?

評価システムです。32項目の評価項目があり、それを社員全員に開示しているんです。年に2回、自分自身と上司がそれぞれ評価をします。そして最終的に評価調整会をしてバランシングをするなど、出来る限り正当な評価になるように努力しています。評価はD〜SでA以上を2回連続でとると、社員等級が上がるようなシステムです。また、社長業をやっているうちに、“出世するにはマネージメント力も必要”という一般的な考えにも疑問を持つようになり、エンジニア・ディレクター・バックオフィスとしても1番上までいけるような出世コースをつくっています。その場合、マネージメントの代わりに、生産性をどう上げて会社の利益につなげていくか、部下の教育をどうやっていくかっていうことが重要となってきます。

コンパクトシティならではのよさ

――この記事を読んでいる人の中には、福岡への移住を考えている人も多いかと思います。江頭さんの目から見て、ズバリ福岡ってどんなところですか?

コンパクトシティってよくいいますよね。実際に住んでみてそれは強く思いました。博多と天神に必要なものはほとんど集まっていて、空港も近い。住んでいるところも中心地からタクシーで2,000円以内の場所という人が多いので、飲み会の際に終電だからといって帰る人はいません(笑)。
実際に福岡市の事業「福岡クリエイティブキャンプ」を利用してうちに転職したスタッフが1名いますが、東京に疲れて福岡に移住して来たんですよ。天神から電車で20分ほどの海の近くの場所に住んでいます。東京で海の近くに住もうと思うと、家賃も高く都心からも離れてしまいますからね。

――江頭さんご自身も海がお好きで、サーフィンをやっているんですよね?

ほぼ丘サーファー状態なんですけどね(笑)。2ヶ月に1度くらいはやっていますよ。実はWeb業界ってサーフィンをやっている人が多いので、海で仕事が生まれたこともありますよ。

――今回の募集でどんな人と出会いたいですか? また「うちに入ると、ここがちょっと大変かも…」ということがあれば、事前に教えてもらえるとうれしいです(笑)。

とにかく誠実で素直な人がいいです。どんなに技術力が優れていても、誠実で素直でなければ、うちの会社に馴染まないと思うんですよね。
大変かなと思うことは、意外と外部と接することが多いということですかね。展示会などのイベントに出展する機会も多く、僕以外にも社内から交代交代で出展してもらっているんです。また、会社として「コミュニティ活動」を推進しているので、何かしらのイベントや会合には「ちょっと誰か一緒に行こうよ」と声をかけさせてもらったり…。やっぱりずっと社内で作業しているだけでは成長に限界があると思うんですよ。社外の人と会ってこそ、人間的な成長が促されると考えています。

――成長するチャンスがたくさん与えられているのって、逆にすごくありがたいことのような気がしますけど…。

そうですね。勉強会やセミナーなどが好きな人には向いているのかもしれません。
先ほど話した評価システムについても、いかに、一人ひとりが成長していけるかという事フォーカスをあてて構築しています。

――最後に、御社が今後取り組みたいことや展望を教えてください。

“いい仕組みづくり”が当面の課題ですかね。今いる社員たちも、一生はうちで働いてくれないかもしれない。それぞれの人生があるから。だから転職したり独立したりしても、関係性が築けていけるような組織づくりをしたいと思っているんです。その考えをベースとして、試行錯誤しながら一生懸命に会社の仕組をつくっているところですね。

福岡生まれの国産CMSをベースに、全国のクライアントと“一緒に”つくり上げる楽しみが味わえる環境が整ったキャッチアップ。少しでも興味を持たれた方は、ぜひご応募ください!

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【IT特集】お金の悩みをテクノロジーで解決!「マネーフォワード」がエンジニアを募集。 https://www.tobiume.org/4002 Fri, 07 Feb 2020 01:39:08 +0000 https://www.tobiume.org/?p=4002

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。


年金だけでは老後の暮らしを支えられない「2,000万円問題」が、昨年話題になりました。その真偽はさておき、これだけ多く注目を集めたのは、お金の不安や悩みを抱える人が多くいるからではないでしょうか。そんなお金について、前向きに向き合い、可能性を広げるサービスを提供するのが、株式会社マネーフォワードです。利便性の良さから高く評価される自動家計簿アプリ開発などを手掛け、2017年には東京証券取引所マザーズ市場へ上場。急成長を遂げる注目企業の一つですが、天神西通りを曲がってすぐの場所にある九州・沖縄支社では、現在、エンジニアを募集中。拠点長の黒田直樹さんに詳しく伺いました。

◎お金の悩みをテクノロジーで解決

ーー「マネーフォワード」と聞くと、真っ先に自動家計簿アプリを思い浮かべます。私の周りでも利用している人も多い人気アプリですが、ほかにどんな事業に取り組まれているのでしょうか。

マネーフォワードの事業は主に2つです。まずは、おっしゃっていただいた一般ユーザー向けの自動家計簿アプリ。銀行口座やクレジットカードと連携させ、“お金を見える化”できるアプリになります。そして2つめが、個人事業主や企業に向けたバックオフィス向けクラウドサービスです。福岡では主にこちらのサービス開発に取り組んでいます。

ーー個人向け、法人向けともに“お金”にまつわるサービスを提供されているんですね。

そうですね。僕たちは「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに、すべての人の「お金のプラットフォーム」になることを目指しているんです。お金のことって誰かに相談したり、聞いたりしにくいでしょう。収入、貯金額なんて誰かに聞く機会はないですし、お金を殖やそうと思っても「投資は怖い」というイメージを持つ人は少なくありません。そんなお金の悩みをテクノロジーで解決するのが、マネーフォワードです。お金のことが円滑になることで、人生が豊かになったり、会社の成長につながったりすると考えています。

ーー確かに、お金の悩みは尽きないけれど、人に聞くことははばかられるというケースは多いですよね。今回はエンジニアの募集ということですが、どういった人と一緒に働きたいと考えていますか。やはりお金や経済情報に詳しくないといけないのでしょうか。

いいえ、お金に詳しくない方でも大丈夫です!むしろお金について悩みがあるという方、投資の仕方が分からないという方は、ぜひその悩みを解決するためにチャレンジしていただきたいですね。そして「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションに、そして「すべての人の、『お金のプラットフォーム』になる。」というビジョンに共感してくれる人であれば嬉しいです。

ーーなるほど。では、具体的に福岡支社ではどんな仕事に取り組むことになるのでしょう。

法人向けのクラウドサービスを開発するのが主な仕事です。それとは別に、今後は何か新しいことにチャレンジしたいんです。というのも、現在の仕事はもともと東京でやっていたことです。福岡の拠点ができた時、エンジニアメンバーは2人だけでしたが、今は20人にまでなりました。だからこそ、次は福岡が中心となる新しいプロダクトにチャレンジしたいと考えているんです。実は、昨年リリースしたiOS版の「ICカードリーダー by マネーフォワード」というアプリは福岡発のものです。SuicaやPASMO、nanacoなどのICカードをスマホにかざしICカードをスキャンすると、利用履歴が表示されます。自動家計簿アプリや経費精算ができるクラウドサービスと連携することもできるんです。当社では、社員が考えたアイデアをプレゼンする「Hirameki」というビジネスコンテストなども開催しています。発案はもちろん、エンジニアとしてアイデアを形にする仕事に取り組んでいただきたいです。

ーー福岡支社の雰囲気はいかがでしょう。

福岡支社は平均年齢が27・28歳ほどで、若いエンジニアが多く活躍しています。最近は出産ラッシュで、子どもを持つようになった社員も多くいるのですが、裁量労働制で週1、2回のリモートワークもできるため、子育てと両立しやすいと好評です。社内にはワークデスクを兼ねた卓球台もあり、仕事終わりに体を動かしながらコミュニケーションをとることもあるんです(笑)。東京本社のオフィスの様子をリアルタイムで映すテレビもあり、お互いに話しかけることもできます。

ーー会社で卓球……!運動不足解消にも良いですね。和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。新しいサービスの提供はやりがいもありそうですが、逆に仕事をしていて辛いと感じることもあるのでしょうか。

そうですね……僕はマネーフォワードが創業してすぐの頃から社員として働いていますが、当時に比べて取り扱うデータや取引先が増えたことで、責任の重さを感じています。僕たちが提供するサービスはお金に関することなので、それが止まってしまうと影響を受ける人は多くいますから。新しいことをやりたいと感じる一方で、今までのサービスを安定して動かすことのバランスは考えていかなければなと。会社が成長し、規模が大きくなったからこそなので、ありがたいことではありますね。

◎福岡でも柔軟な成長環境を

ーー福岡には2017年12月に進出されていますが、数ある地方都市の中から福岡を選んだ理由は何だったのでしょうか?

東京圏の人口3000万人以外からも採用できる受け皿が必要だと考えたことが、地方拠点を作るきっかけでした。東京にしか事務所がないと、採用できる人材も限られてしまいます。そこでいくつかの地方が候補に挙がったのですが、その一つが福岡市でした。福岡市は、人口が増えていて、それも若い人が多い活気がある印象でしたから。それにLINEさんやヌーラボさんGMOペパボさんなどをはじめとしたIT・Web系企業が多くあり、福岡市に拠点を構えるかどうか検討していた時に、福岡開発拠点について色々とお話を聞かせてもらったりもしました。また、福岡県や福岡市の行政サポートも充実しています。移住を検討するITクリエイターをサポートする「福岡クリエイティブキャンプ」など、ウェルカムな雰囲気を感じられたのも福岡に決めた理由の一つです。マネーフォワードにとって地方拠点は福岡がはじめてでしたが、とてもいいモデルケースとなったために、その後はベトナム、京都にもエンジニアの拠点ができました。今は、地方拠点同士、良い意味でライバル関係となっています。

ーー黒田さんご自身は九州出身で、福岡へは東京からのIターンと伺っています。Iターン後の福岡の印象はいかがでしたか。

僕は佐賀出身で、大学・大学院の6年間は福岡に住んでいました。それから就職して10年ほど東京で暮らしたのち九州に戻ってきました。約10年ぶりの福岡でしたが、以前とは環境が大きく異なることに驚きましたね。先ほどお伝えした通り、福岡はIT・Web系企業が増えています。そのため他社のエンジニアの方と話す機会も多くあり、そこから学ぶことも多いです。そういった活発なエンジニアのコミュニティがたくさんあるというのはうれしいですね。

ーー福岡での暮らしはいかがでしょう。黒田さんをはじめ、スタッフの方で福岡へ移住してきたみなさんの暮らしぶりが知りたいです。

実は僕は今も地元である佐賀から出勤しているんです。通勤は高速バスを使って2時間近くかかり、福岡の方は遠いと感じると思いますが、東京なら満員電車の中そのくらい通勤時間がかかる人も少なくありません。同じ通勤時間でも高速バスは満員電車と違ってパソコンを広げて仕事をしながら通勤できるので生産性が高いと思っています。また福岡は家賃が安くコスパの良い暮らしができるので、中心地である天神周辺に暮らす社員も多くいます。さらに当社では、会社の近くに住めば近隣住宅手当を支給しており、東京に住んでいた時よりも広い部屋に暮らしながら、時間を有効に使い仕事ができるのも魅力の一つだなと思いますね。

ーー確かに、福岡暮らしのコスパの良さは、IUJターン経験者の多くが実感していると思います。ではそのコスパ分、東京と福岡で雇用条件が異なることはあるのですか。

まったくありません!給与や福利厚生は、東京と同じ条件になります。一方で、東京の方が得やすい経験というのはあるので、若手にはあえて東京に行くことを勧めることもあります。また、入社のタイミングでは福岡で働いてみたけれど、キャリアアップのために東京や別の拠点で働きたいという人もこれから出てくると思います。そのため、当社で設けているのが「MFチャレンジシステム」です。半期に1回、各部署が社内で人材を募集し、希望する人とマッチングすれば部署異動が可能になる制度です。東京から福岡へ、また福岡から東京へという部署移動の機会があるので、可能性を広げたいときはぜひチャレンジしてもらいたいですね。

ーーありがとうございます。最後に、御社で働くやりがいを教えてください。

マネーフォワードのサービスは、素晴らしいと自信を持っています。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」のミッションに向かってサービスを充実させることで、世の中はもっと良くなると思っている。実際に、利用者からの喜びの声は何よりのやりがいにつながります。また僕は、一緒に働くメンバーには成長機会を与えたいと思っています。新しいことは柔軟に取り入れて環境を作り、成長につながるチャレンジを積極的に応援する。そのため、若いエンジニアにもプロダクトの責任者になってもらって、仕事の幅を広げられることも魅力だと思いますね。

成長につながる仕事のチャンスがフラットにあるというのは、特に若手エンジニアにとっては大きなやりがいの一つ。入社後もチャレンジの背中を押してくれるサポートが整うマネーフォワードで、新たな一歩を踏み出しませんか。皆さまのご応募、お待ちしています!

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【業務拡大につき再募集】箱崎の商店街にオフィスを構えるデザイン事務所が、デザインで九州をクリエイトする人材募集中! https://www.tobiume.org/3579 Mon, 03 Feb 2020 07:30:52 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3579 ※業務拡大につき再募集となります。

博多駅からJRで2駅。都心とは明らかに異なる、ゆったりとした時間が流れる箱崎に「TETUSIN DESIGN(テツシンデザイン)
はあります。パッケージやロゴのデザインだけに留まらず、店舗や商品などのブランディング、さらには障害のある人たちと社会との心地よい循環をつくる「株式会社ふくしごと」など、幅広い事業を行っているデザイン事務所です。現在、グラフィックデザイナーとアートディレクターを募集しているとのことで、代表の先崎哲進さんにお話をうかがいました。

◎なぜかホッとする「箱崎時間」が流れる街

−中心地から少しはずれた「箱崎」に事務所を構えているのはどうしてですか?

自分自身の結婚を機に“暮らし”というのを今一度見直してみようと思ったんです。それまでは天神や博多などの中心地に事務所を構えていたんですが、結婚をした今、暮らしと仕事がもっと近くてもいいんじゃないか、そう考えた時に「神社がある街に住みたい」って思ったんですね。神社がある街って伝統的なお祭りがあったり、歴史を感じるスポットがあったり、レトロな商店街があったり…魅力的な要素が詰まっているんですよ。とはいっても福岡市内にいい神社はたくさんあります。自分の中で1番「かっこいい!」とテンションが上がる筥崎宮がある土地・箱崎に、事務所を構えることにしたんです。

−“暮らし”という観点から箱崎を選んだんですね。

そうなんです。箱崎は、昔ながらの魚屋さんや肉屋さんなどの専門商店から新しい飲食店も増えていて、新興の住宅街と違った、商いと暮らしが混ざった街です。また1000年続くお宮、筥崎宮があり、山笠のお汐井とり、秋の放生会(ほうじょうや)など福岡の歴史的な神事がある一方、骨董市などのイベントも盛んです。様々なコミュニティが入り混じった面白さがあります。

−どういう職種の募集をされているのでしょうか?

弊社は、パッケージやロゴなどのデザイン、さらにはブランディングなどを通して、ものづくりやサービスそれぞれに潜む本来の価値を見つけるお手伝いをしたいと思っている会社です。今回募集するのは、グラフィックデザイナーもしくは、アートディレクターです。もちろん両方得意だという方は大歓迎です。グラフィックデザイナーはPhotoshopやIllustratorなどを使ったデザインを、アートディレクターは、クライアントの要望に応じて企画を提案したり、進行管理などをお願いしたいと考えています。

◎住んでいる地域を知ること、関わること

−御社ならではの仕事の面白さはどういうところですか?

農業、食品、工芸、ものづくり、また建物のサイン計画など幅広いジャンルのお仕事させていただいているので、ウェブだけ、パッケージだけ、ではなく、全て含めたブランディングから関わらせていただいています。だからクライアントと二人三脚で“価値づくり”の部分から一緒にやっていけるというのは面白さのひとつかもしれません。そのほか、地域づくりに関わるお仕事もしています。

−地域づくりとは具体的にどういう内容でしょうか?

例えば、福岡市東区の神社、香椎宮の中に鶏石神社という小さな社があって、今は途絶えてしまった子ども達の風習がありました。そこで神社のリブランディングと共に子ども達の風習を受け継いだ「あおぞらたまご市」というお祭りを作るお手伝いをしました。⇒https://keisekijinja.com

また、佐賀県の伝統工芸のプロモーションに係わっています。6つの研究会形式で、現在のライフスタイルを軸に伝統工芸を考えなおし、生活の中に取り入れる暮らしを提案します。⇒https://new-normal.life

−地域づくりに関われるというのは大きな魅力ですね。

そうですね。ブランディングからアウトプットまでの流れだけ見るとほかの案件と差はないんですが、自分が生まれ育ったり、住んでいる街に係わるというのは単純にうれしいことですよね。

−佐賀出身の先崎さんから見て、福岡の暮らしやすさとはどういうところだと思いますか?

福岡って暮らしやすさと働きやすさがちょうどいいバランスで成立していると思うんです。福岡に住みはじめてからもう20年以上が経つんですが、特に近年の福岡には元気を感じます。箱崎でいえば九州大学の跡地があり、これから劇的に街が変わっていく節目にあります。成熟した都市の中にこれだけ広大な空き地がある大都市は世界でも少ないんじゃないでしょうか。今、講師もしているんですが、福岡の魅力や可能性をよく知らない学生が多いんですよ。自分が住んでいる街のことを知っておくだけでも今後のデザイナー人生を大きく左右すると思うので、自分自身も日々勉強しながら、生徒に伝えたいと思います。

−福岡という地で腰を据えて活動している中で、仕事内容に変化はありましたか?

福岡だけに限らずですが、デザインに求められるものが広義になっています。“デザイン=課題解決”といわれる時代なので、かつてのようにソフトが使える、ロゴが作れるだけでは解決できません。デザインするだけではなく、総合的に知識を組み合わせることや仮説の組み立てが必要なシーンも増えましたね。

◎どんなことでも楽しんだもの勝ち!

−今回の求人で、どんな方に出会いたいと思っていますか?

プロジェクトごとに関わっていただけるフリーランスの方や、育児等で短時間労働や一部自宅勤務を希望されている方にも臨機応変に対応させていただきたいと思っているので、ぜひご相談いただければと思います。
また、ぼく自身も心がけていることですが、幅広いジャンルの仕事ができるという面白さもある分、何ごとも楽しんでやっていただける方がいいですね。大変な時もプラス思考で考える方がよりよいものを生み出せると思いますからね。

どこか懐かしさを感じる箱崎という街と、先崎さんのおだやかなお人柄が相まって、ゆっくりとした時間が流れているように感じるTETUSIN DESIGN。これからも、デザインを通じて九州をより盛り上げていってくれることでしょう。
みなさまのご応募、お待ちしております。

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八雲の未来がここから変わる!SAGAのものづくりを担う人材募集! https://www.tobiume.org/3976 Thu, 30 Jan 2020 15:09:42 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3976 ドスンッドスンッドスン!
取材で通された事務棟にも、重そうな機械の音が響きます。大きいものでは5,000キロニュートンにもなるプレス機械の稼動音なのだとか。

今回お邪魔した株式会社八雲製作所は、吉野ヶ里遺跡で知られる佐賀県神埼市にあります。
いわゆる地方の製造業の会社と思われるかもしれませんが、これまでの取り組みが評価され、現在佐賀県が進めるものづくりの会社を対象とした、「SAGA FACTORY BRANDING」のモデル企業に選ばれました。

「若者がものづくりに夢を描けるように、職人が誇りを持って働けるように、そんなものづくり企業のための『会社づくり』を始めましょう。」SAGA FACTORY BRANDINGの紹介ページには、そんな一文が掲げられています。

現在、新たな「会社づくり」の真っ只中にある八雲製作所から、代表取締役社長の久保靖典さん、常務取締役の藤丸精二さん、取締役経理部長の今泉拓也さん、技術職の藤丸史弥さんに、これまでのことや現在の取り組み、これからどんな人材に出会いたいか等々お話いただきました。

◎創業82年の金属加工会社

ーー工場から大きな音がしていますが、八雲製作所の成り立ちや作られている製品のことなどを教えてください。

久保さん:マツダやトヨタ、ホンダなどの自動車やバイクの部品、家庭用品や半導体といったさまざまな部品の金属加工をしています。1938年に私の祖父をはじめ3人がプレス加工の専門メーカーとして創業しました。それぞれの苗字の頭文字「や」「く」「も」をとって名付けたと聞いています。佐賀市内で創業し、40年ほど前に神埼に会社を移し、私で4代目になります。

ーー今年で創業から82年ですね!それだけ歴史があると作るものも変化してきているのでしょうか?

藤丸(精)さん:そうですね。最近ではコーヒーミル(豆挽き器)の金属部分なども作りました。物を運ぶ台車のキャスターの部分などもそうですね。自動車やバイクなどは新製品が出るごとに新たな部品に変わりますので、同じ製品を作り続けるというより、3年から5年、10年といったサイクルで金型部分の設計から実際の部品の製造なども行っていますよ。

◎30代前半で社長就任。馴れ合い体質に疑問

ーー久保社長は若く見えますが、おいくつのときに会社を継がれたんですか?

久保さん:現在43歳で、社長に就任したのが2011年でしたから、30代前半でしたね。当時は非常にワンマン経営だったと思います。よく怒鳴っていましたよ。入社した頃は父が社長だったのですが、良くも悪くも「昭和の町工場」といった感じで、一部の幹部社員とは馴れ合いになっていましたし、会社組織としてもなんというか「幼い」という言葉が合っていたかもしれません。

ーー怒鳴ったりされてたんですか!いまの印象とかなり違いますね。久保社長は八雲製作所に入られる前はどちらにおられたんでしょうか?

久保さん:パナソニックの設計部門にいました。パナソニックはさまざまな事業部で会社が分かれているんですが、福岡に本社のある部門で仕事をしていました。もともと会社を継ぐつもりではあったのですが、実際に入社して戸惑いましたし、このままではダメだと強く感じました。社長になってからとにかくトップダウン式で改革を進めたんです。変化についてこられなかった社員が辞めたこともあり、会社の平均年齢は45歳から現在は39歳まで下がっています。

◎足りなかったのは、社員との一体感

ーー先ほど会議室の外で、社長からいきなり取材同席を頼まれて藤丸常務が一度明るく断られていたのが聞こえたのですが、皆さん社長に対しても遠慮がないというか、とても仲がいいんですね。

久保さん:お話ししたように、就任当時はかなり強引な企業経営だったんです。とにかく会社の体質を変えなければ!とトップダウンでやってきましたが、これではいけないと3、4年前に気づきました。なにが足りないのか考えると、それは社員たちとの一体感だったんです。10人ほどいる課長以上の幹部社員とですら意識の共有ができていない。そこから、いままでの体制をまたすべて変えてやろうという感じでやってきたんです。課長職あたりからのボトムアップが、ここ2、3年でできてきたように思います。

今泉さん:私も転職組で、以前は病院などで働いていました。勤務時間がかなり不規則なところに双子が生まれ、ある程度自分の裁量で仕事ができる環境を探していてこちらに就職したんです。以前の職場では上司が帰らないと帰れなかったり、なかなか新しいことはできなかったんですが、こちらでは「いままでこうしていたからこうしなければいけない」といったことがまったくないんです。自分の考えを実行でき、やっていける。言われたことを言われた通りにやるということではなく、それをどう変えていくか、自分で考えられる。そこに仕事のやりがいを感じています。

藤丸(精)さん:うちでは経理部長が一番最後に来て一番最初に帰るんですよ(笑)。

◎1,000万円以上のコストカットに成功

ーー社員さんが「自分で考える」ことで大きく変わったことはありますか?

藤丸(精)さん:中小企業では珍しいかもしれませんが、決算書を課長以上の人間には毎月オープンにしています。月ごとの決算と3月にはこうなっているだろうといった予測などが社長から話されることで、課長クラスが実態を把握することが大事なんです。皆が固定費や残業代などを意識しだしました。

久保さん:以前は現場の課長などが、「現場の管理だけやっておけばいい」「不良品が出なければいい」で終わっていたのが、「利益を出す」ことを考えるようになってきました。正社員約50人に対し、管理職は10人ほど。10分の1の人間が、経営について考えるということはとても重要なんです。

藤丸(精)さん:やはりそういったことを知らないと、現場の人間は「なんでこやん忙しかと」「なんでボーナスこやん安かと」とか言うわけです。それを課長職などの人間がちゃんと説明できると違います。
例えば、1個の製品の利益が1円で、不良品を1個出すと10円かかるといったことがわかれば、意識がガラッと変わります。「これ捨てたら、10個作らんといかんよ」といったことが伝えられるようになりますから。

久保さん:おかげで不良品がずいぶん減りました。3年前には1,500万円分くらい不良品として捨てていたんです。それが、2年前で550万円、去年が400万円代ということで、劇的でしたね。

ーー1,000万円以上のコストカットですか!それはすごいですね‼

◎「ものづくり」の難しさと喜び

ーー技術職の藤丸さんは転職して3年とのことですが、いま仕事で何が一番楽しいですか?

藤丸(史)さん:同業とはいえ、前の会社は技術ではなく、製造部門だったのでこちらに来ていろいろ覚えている最中です。難しいですが、技術を覚えていく過程が面白いです。ここをこうしたら製品ができるといったことが少しずつわかってきだしました。

ーー3年というと会社のことも見えてくることかと思いますが、あえてお聞きしますが、つらいことと思ったことはありますか?

藤丸(史)さん:CADなどで設計しても最終的に製品がその通りにならないことですね。金属部品の原型となる金型を作っているんですが、金型がうまく作れないと製品もうまく作れません。金型のどこをどうすれば注文通りの製品ができるのか。そこには経験が必要で、できたときに達成感を感じています。

◎働きやすい環境に女性作業員も多数

ーー現在八雲製作所ではどのくらいの方が働いておられますか?

久保さん:だいたい90人ほどで、そのうち社員は48人で、いまは22人のベトナムからの実習生と、あとはパートの方ですね。今年の4月には実習生のための寮も完成予定です。

ーー工場を拝見すると、女性の姿も多く見られましたが、どういったかたちで働いておられるんですか?

藤丸(精)さん:ほとんどはパートタイムと実習生ですね。パートの方には出勤時間も一律には決めず、その人が働きやすい時間帯でやってもらっています。事務のほうですが、パートから正社員になったシングルマザーもいるんですよ。
今回の採用にあたっても、フレキシブルな働き方をしたいという方は、とにかく相談してみてほしいです。

◎のんびりした佐賀、都会的な福岡

ーー社員さん神埼在住の方が多いんでしょうか?

藤丸(精)さん:久留米や柳川、鳥栖、佐賀市などにも車で20〜40分圏内と、比較的どこにでも出やすい立地ですから、神埼以外から通っている人もたくさんいます。佐賀の人間はのんびりして穏やかな人が多いですが、福岡はまた少し違って都会的ですから、その人たちが社内で混在することでいい刺激になっています。

ーー住みたい都市ランキングで世界的にも評価の高い福岡と、都市の暮らしやすさランキングで全国1位になったこともある佐賀。入社すれば選び放題ですね(笑)。

藤丸(精)さん:ゴルフ場も安いから行きやすいですしね!(笑)

ーーゴルフですか!? 社員さんはゴルフ好きな方が多いのですか?

藤丸(精)さん:多いですよ。3ヶ月に一度は取引先の方もお招きして社内コンペをやっています。実習生にはサッカー好きも多いので、以前日本対ベトナムでフットサルの試合をやったこともあるんですよ。

◎学歴・経験よりも「やる気」を重視!

ーー皆さん仲良しで楽しそうですね。今回の採用では、どういった方に来てほしいですか?

久保さん:今回は製造の一般社員と、技術系の金型の設計製作ができる社員を募集します。ベトナムからの実習生を受け入れていることもあり、社員にはより高い技術や人をまとめることなどをやってほしいと思っています。キーマンになって、幹部候補としても頑張ってほしいです。
今後は機械の自動化などもどんどん進めていかなければいけませんし、そういった技術を習得していこうという“やる気”が大事ですね。ものすごい匠の世界ではないので、未経験でもやる気さえあれば覚えられます。異業種からでも大丈夫ですし、学歴も不問です。必要な資格やスキルなどは、会社が全面的にサポートしますし。経験よりも、とにかくやる気を重視しています。
やる気があって明るくて、責任感のある方に来てほしいです。

ーー最後に、久保社長が描く「八雲製作所の未来」を教えてください。

久保さん:過去の反省も含めて、これからは「人材を生かした経営」を目指しています。もちろん数字も追いかけないといけませんが、「人をベースに結果を出す」経営をやっていきます。
うちは自社製品があるわけではないので、やはり一人一人の技術が売りになる。だからこそ人をつくる、人を育てることが強みになるんです。企業の大小に関わらず、取引先とは対等な立場で仕事ができますよ。
現在は離職率の低い魅力的な会社組織づくりを進めている真っ最中。さらに新しい風を吹かせてくれる人に来てほしいですね。

取材中の雰囲気からも馴れ合いではなく、仲の良さを感じることができ、そこにはお互いを尊重した信頼があるのではないかと感じました。これから新しく加わる方にとっても資格やスキルのサポートもあるため飛び込み、チャレンジしやすい環境ではないでしょうか。未来のものづくりを担う一員にあなたもぜひ。

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【IT特集】福岡発でグローバルへ急展開するヌーラボがエンジニアを募集! https://www.tobiume.org/3933 Fri, 29 Nov 2019 08:15:42 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3933

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。

◎チームで働くためのコラボレーションツール

ITクリエイターの移住・転職を支援する「福岡クリエイティブキャンプ」を福岡市が主催するなど、福岡のIT産業は大きな盛り上がりを見せています。そんな福岡のIT企業を代表する企業として真っ先に名前が挙がるのが、株式会社ヌーラボ(以下、ヌーラボ)です。チームで働く人たちのためのコラボレーションツールを開発・提供し、今やそのユーザーは国内のみならず、海外にも広がっています。そんなヌーラボが今回、新たに働く仲間を募集しています。会社の制度や採用について、同社の人事を担当する安立沙耶佳さんにお話を聞きました。

ーー改めてにはなりますが、ヌーラボの事業内容について教えていただけますでしょうか?

ヌーラボは、Backlog(バックログ)、Cacoo(カクー)、Typetalk(タイプトーク)の3つの自社サービスを開発・提供している会社です。それぞれ、Backlogはプロジェクト管理ツール、Cacooはビジュアルコラボレーションツール、Typetalkはビジネスチャットツールです。これらのツールを使うことで、チームで働く、つまりコラボレーションワークを楽しんでもらえたらと考えています。また本社は福岡ですが、国内には東京、京都に事務所があり、また海外にはニューヨークやアムステルダム、シンガポールに子会社を持っています。日本国内だけでなく、海外でもサービスを展開しており、サービスの海外ユーザーも年々増えている状況です。

ーー福岡本社内にも外国籍の方もいらっしゃるようで、本当にグローバルに展開されてますよね。そんな中、今回募集するのはどのような職種で、どのような仕事なのでしょうか?

まずはSREチームとして一緒に働ける仲間です。SREチームでは、システムの信頼性向上を目標としてサービスを運用しています。現在国内13名、さらに海外のスタッフらとともに業務を行っていますが、まだやりたいことがやりきれていません。よりサービス全体を安定させて、将来を見据えたサービスを改善していくために人員を強化しようとしています。
このSREチームで一緒に働いてくれるエンジニアを増やしたいと考えています。

ーーまさに事業拡大に伴い人手が不足しているということですね。SREチーム以外にも強化したい部門はありますか。

そうですね。そしてもうひとつ、海外のチームと一緒に、グロース施策を進めるエンジニアも求めています。自社サービスの一つである「Backlog」の海外向けユーザー獲得に取り組む開発チームで、メンバーを強化したいと考えています。もちろん福岡での勤務となり、週に一度、アムステルダムにいるほかのメンバーと一緒にTV会議を行いながら、業務を進めてもらいます。

ーー海外のメンバーと一緒にとなると、英語が話せないと難しいということでしょうか?

そこは本人次第と捉えています。英語がうまく話せなくても、「伝えたい」「コミュニケーションを取りたい」と思って話そうとするかどうかで、まったく変わってくると思っています。実際、英語が得意な状態で入社したメンバーは多くはなく、英語力を採用条件に含むこともありません。福利厚生の一環で、入社から2年間は英語学習手当が月に2万円支給されますが、全員がTOEICの点数を上げるために頑張っているわけでもありません。とはいえ、今回募集する職種に限らず、ヌーラボは英語を使う機会が多いので、海外のメンバーと話すときや社内連絡などは、すべて英語が基本となります。

ーー英語が苦手だからと物怖じすることなく、チャレンジしたいという姿勢と行動次第ということですね。では、会社として望んでいる人物像はどういったものになりますか。

そうですね…あえて決めておりません。「こうあるべき」と決めてしまうと、その枠の中だけで収まってしまうので。本当に求めるべきものは、その枠の外にこそあるんじゃないかって思うんです。実際に働いている人は、やっぱりモノづくりが好きだったり、コラボレーションというテーマに興味があったりすることが多いですね。

▲ヌーラボの行動指針

◎楽に、自然体に働く

ーーモノづくりやコラボレーションという軸はあるもののその先は個人の可能性を尊重している感じですね。今や福岡を代表する企業である御社ですが、現在抱えている課題などはあるのでしょうか?

ありがたいことに、私たちの会社の規模はこれまでの会社の歴史の中で最大となっています。しかし、それが故に、大きくなっていくことの難しさも感じています。1つのプロジェクトを進めるにしても、関わる人が2人と10人ではその難しさが変わってきます。いかに共通の認識を持って進めていくか、悩みはありますね。でも、この問題を自分たちのサービスを用いて解決することこそが私たちの役目。私たちが実際に経験して、ぶつかった壁をどうやってサービスで解消していくのか。その方法が分かったら、さらにバージョンアップできますから。課題でもありますが、チャンスでもあるんです。

ーースタッフの皆さんもユーザーの1人として動いているからこそ、私たちユーザーも使いやすく顧客も自然と増えていっているんですね。それでは暮らしの面についてもお聞きしたいのですが、社員の皆さんは福岡でどのような暮らしを送っていますか?

私自身は東京で暮らしていて、福岡へは出張で訪れることが多いのですが、空港から中心地の天神までがとても近いし、町がコンパクトにまとまっていて魅力的だなと思います。実際、福岡に暮らす社員はおよそ半分が社屋のある福岡市中央区で暮らしています。例えば東京だと、渋谷に会社があるからといって、渋谷区内にはなかなか住めないですよね。福岡はそれができるので、通勤に時間をかけることがありません。そのため、子育てをしながらでも働きやすいようです。実際、仕事のあとは子どもを保育園にお迎えに行ったり、一緒に遊んだりと、家族との時間に充てる社員はたくさんいます。近くにお互いの両親が住んでいなくても、夫婦で子育てができる環境があるのは、福岡の良いところですね。

ーー御社の福利厚生や社内制度も、子育て環境の良さの実現を後押ししていますよね。ほかにもいろんな制度があるようですが?

例えば、他社に比べて有給休暇を多く設けています。残業を前提としない業務設計を推奨しているため、いわゆる「みなし残業」はゼロ。残業代はもちろん全額支給しています。ヌーラボは中途採用の社員が多いので、長く働いているから有利という制度ではなく、中途採用でもきちんと恩恵が受けられるということを大切にしていますね。

変わったところであれば、「リゾートワーク制度」でしょうか。これは宮古島と北海道上川郡東川町それぞれで、一時的な社員の滞在およびリモートワークを支援する制度です。家族との同行も可能で、一等親以内であれば会社が家族分の旅費もまかないます。なかでも東川町とはパートナーシップを結んでいて、現地の小学校でヌーラボの社員が授業を行わせていただいています。その授業内容をどうするのか、社員自身がテーマや内容を考えて、準備をする。その過程で、会社や自分の興味分野について整理し、改めて考える良い機会になるんです。選抜制ですが、非常に人気の制度で多くの社員が立候補してくれます。

ーー他社ではあまり見ない、制度が充実していますね。どれも魅力的で、働く社員の皆さんは、うらやましいです!

「働き方はこうあるべき」というのは、決めていないんです。例え目的が同じでも、そこに向かうやり方は人それぞれ。制度も充実させて選択の幅があるほうが、楽に、自然体に働けます。もちろん、会社として社員にどこまでの選択権を与えても大丈夫かというのは、考えながらになって、それが難しいのですが(笑)。

ーー最後に、御社が今後取り組みたいことや展望を教えてください。

コラボレーションワークにまつわる課題は、日本だけでなく世界共通の課題です。そのため、今後は日本だけでなく海外でのユーザーをもっと増やしていきたいですね。

国内のみならず、海外にも複数の拠点を持つヌーラボ。「自分らしさ」を大切にしながら、福岡で新たな一歩を踏み出しませんか。興味を持たれたITクリエイターの皆さんは、ぜひご応募ください!

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【IT特集】エンターテインメントの第一線を走る「アカツキ福岡」がスタッフを募集! https://www.tobiume.org/3906 Tue, 19 Nov 2019 02:11:15 +0000 https://www.tobiume.org/?p=3906

IT・クリエイティブ界隈の盛り上がりが注目を集める福岡市。福岡市へ進出する企業や福岡発で事業拡大していく企業も多く誕生し、さまざまなメディアでも取り上げられる一方で、人材不足は全国共通の課題でもあります。そこで年度内の特集シリーズとして、福岡市内のIT・クリエイティブ企業の求人情報を厳選してお届けします。

2010年の設立以来、モバイルゲーム事業とライブエクスペリエンス事業を中心に目まぐるしく発展し続けている株式会社アカツキ(東京都品川区)。テレビアニメ化が発表されたモバイルゲーム『八月のシンデレラナイン』をはじめ、直近では、グループ会社が体験型エンタメの『うんこミュージアム』などを手がけ、大きな話題となりました。そんなアカツキが支社を構えるにあたり、新たな地として白羽の矢が立ったのが福岡市。2017年に設立された福岡支社は1年後の2018年には株式会社アカツキ福岡として子会社化されました。主に、東京で開発されたゲームの品質を保つ、クオリティアシュアランスを担う部署と、カスタマーエクスペリエンスを担う部署と、ゲームの運用を行なう部署で構成されています。現在はカスタマーエクスペリエンスの人材を募集しているとのことで、代表取締役CEOの坪岡さんにお話をうかがいました。

◎アカツキが福岡を選んだ理由

――福岡に進出された企業の方々にお話をうかがうと何かしら福岡にゆかりのある方が多いのですが、坪岡さんご自身も福岡ご出身とかゆかりがあったのでしょうか?

いえ、実は奈良県出身なんです。2014年にアカツキに入社し、プランナー・ディレクター・プロジェクトリーダーとしてゲームづくりに携わりました。その後、アカツキ福岡支社がアカツキの子会社になるタイミングで福岡に来ましたので、福岡歴はまだ1年程度です。

――そうなんですね。福岡にいらっしゃるのと同時にアカツキ福岡の代表になられたとのことで仕事の面も変化があったかと思いますが、福岡での生活面はどうでしょうか?

変わりましたね。率直に…ストレスが減りました!東京はとにかくどこに行っても人が多かったのですが、福岡は本当にちょうどいい。自然も身近に感じられる場所も多く、オンとオフの切り替えが上手くなりました。それから、九州には日本トップクラスのサウナもたくさんありますからね。…サウナの話をすると止まらなくなるのでこのへんで(笑)。

――笑!そもそもですが、なぜ国内2番目の拠点として、福岡を選ばれたのでしょうか?

福岡には日本でも指折りのゲーム会社がいくつも存在し、クリエイティブの土壌がすでに整っているだけでなく、若者の人口が伸び続けている数少ない都市です。加えて、福岡市が「福岡クリエイティブキャンプ」などの取り組みで積極的に企業や人材を誘致していることや、助成金などの制度が整っていること、また、様々な施策にご協力いただけることもあり、結果的に福岡にたくさん企業が集まります。イコール、今後ほかの企業と何か一緒に仕掛けようという時に、とてもやりやすい土地だなと感じたんです。

◎体験をプロデュースする

――今回は、どういう職種の募集をされているのでしょうか?

弊社ではカスタマーエクスペリエンスと呼んでいるのですが、一般的な職種で近しいのは、カスタマーサポートです。

――カスタマーエクスペリエンスという呼び方はすごく新鮮ですね!

簡単にいうと、お客様からの問い合わせメールに対して返信するというのが主な業務なのですが、一般的にはいかに効率よくスピーディに対応するかが問われるケースが多く、テンプレートで返信している企業が多いのではないかと思います。しかし弊社では、“エクスペリエンス”=お客様の体験をつくることに重きを置いているんです。というのも、問い合わせというルートもゲームタイトルの中の体験の一部だと考えていて。ゲームの世界観や目指しているところを壊さないように、こちらも同じ熱量を持ってお返しするようにしています。

――実際カスタマーエクスペリエンスに所属されている方もゲーム好きなんでしょうか?

もちろんです。むしろ1番のファンじゃないと対応できないですよね。

――と、なると、やっぱりゲームが好きな人に来てほしいですよね。

そうですね。ただ、ゲームが好きじゃなくても、エンターテインメントや人に喜んでもらうことが好きであれば大丈夫です。弊社のゲームはやれば絶対楽しいので!そこには自信があります。

◎仕事もプライベートも本気で楽しむ

――ほかに、求める条件はありますか?

漠然とした表現になってしまうんですが、とにかく、素直な人や人柄が素敵な人が多い会社です。なので、入社したらスッと溶け込むことができると思うんですが、逆に、こんな人は少し戸惑うかもしれない…ということでいうと、会社とプライベートをパキッと割っちゃう人でしょうか。

――プライベートも仲が良いんですね。

はい、すごく仲が良いです。社内で、サークルや委員会活動もしているので、休日も集まったりすることが多いのですが、それを抜きにしても、キャンプをしたり釣りをしたり…何かと集まっていますね(笑)。“人好き”な人が多いのかもしれません。

――実際にカスタマーエクスペリエンスを担当することで、どんなメリットがあるのでしょうか?

個人的な見解ですけど、今後、カスタマーサクセスやカスタマーエクスペリエンスはより重要視されていくはずです。AIでは拾いきれない人間の感情の部分なので、どんどんニーズが高まり、プレゼンスが上がっていくのは間違いないと確信しています。そしてもうひとつ、弊社の場合は自社グループのタイトルのお客様対応を直接できるということで、カスタマーエクスペリエンスの担当者自身も、ゲームを「共に作っている」という感覚を強く持つことができます。熱量の高いお客様が多い分、時に傷つくこともあるかもしれませんが、それ相応のフィードバックがあるので、やり甲斐につながると思っています。

――今後、会社として実現したいことはありますか?

日本でトップレベルのカスタマーエクスペリエンスを生む会社になりたいなと。体験で溢れる会社にしたいんです。そのために、一緒に体験を届けたり、自らも楽しむということをやっていけたらと思っています。

――社内の結束力も高そうですね!社内イベントなども多いんですか?

隔月に1回全社のパーティ、月に1回チームランチとチームディナーを行っています。昨年オフィスを天神から薬院へ移転して、イベントなどに活用できるフリースペースができましたので、今度どんどん機会を増やしていきたいと思っています。ちなみに、Wi-Fi完備の屋上スペースもあります(笑)。

――社外を巻き込んだイベントはどうでしょう?

LINE Fukuoka株式会社、株式会社メルカリ、GMOペパボ株式会社、そして弊社の4社で「福岡をCSの都市に」をコンセプトに、CS City Fukuokaという活動をしています。定期的に集まって、イベントや研修のほかに悩みを相談し合うクローズ会を開催しています。これからやりたいことは、フリースペースに併設されているバーカウンターを使って、バーテンダーとして立つこと。後は、個人的に断捨離をしたいので、フリーマーケットもいいなと思っています。本当に何でもありですね(笑)。

――アカツキ福岡の雰囲気の良さがすごく伝わってきます!

ぼくがアカツキに入社してびっくりしたことでもあるんですけど、本当にみんな青臭くてピュアなんです。少年のように夢を描き、当たり前のように発信し、それをみんな信じて本気で追っている。それを創業当初からやり続けいるんですよ。すべてのベースは「みんなを幸せにしたい」。これに尽きます。なぜアカツキという会社をやっているかといえば、人が幸せになれる世の中をつくりたいから。それがビジョンであり、ミッションなんです。

――最後に、今回の募集でどういう方に出会いたいと思われますか?

総合的にやはり「人が好き」な人でしょうか。人が好きな人であれば弊社の雰囲気にもぴったりだと思いますし、お客様に対しても真摯に向き合ってくれるかなと。
そして、受け身ではなく、自ら新たなチャレンジを創り出すリーダーシップをお持ちの方に仲間になっていただきたいです。
ぜひ一緒に、最高のエクスペリエンスを作って行きましょう!

スタートを切ったばかりの新しい会社とあって、これからみんなで手を取り合いながら「アカツキ福岡」らしさを作り上げようという意気込みが伝わってきました。ぜひあなたも、その一員になって作り上げていくことの楽しみ、喜びを味わってみてはいかがでしょうか?

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