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求人

北九州地域

地域おこし協力隊

自然と人の営みが織り成す、美しい田園都市・福岡県豊前市で「地域おこし協力隊」を募集!

豊前市役所

▼豊前市の未来を支える力に

福岡県の東南部に位置する豊前市。東九州自動車道の全線開通(平成28年春開通予定)に伴い、福岡市まで約80分、隣接する大分県へは約50分と、周辺都市までの移動が便利な場所にあります。山岳修験で有名な「求菩提(くぼて)山」を源として様々な文化が育まれ今も、神楽や祇園などの伝統行事が脈々と受け継がれる、物語的な土地です。

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今回は、そんな自然・文化ともに豊かな土地・豊前市で、農村部の地方創生仕掛け人(2名)、6次産業起業家(1名)、カキ漁師(1名)、魅力発信プロデューサー(1名)の計5名を募集します。
※詳細は最下部・募集要項をご覧ください。

まず、募集背景について豊前市総合政策課・課長栗焼さんにお話を伺いました。
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「地方における人口減という現状は、豊前市においても同じです。総数が減っていくのはしかたがないですが、その減り幅をどう圧縮していくかというのが大きな課題。生まれたところで住み続けるには、進学の場や雇用が必要ですし、いったん県外に出たとしても、たとえば子育てのタイミングなどで〝帰ってきたい〟と思ってもらえるようなまちづくりをしていかなければなりません。それから、高齢になっても元気に暮らせるまちであること。この3つが課題ですね。一方で、豊前市のように人口3万人を切った地方には、閉塞感のようなものがあります。資源を守りながら、時代に合わせて柔軟に変化することも大事だと思うものの、地域の中だけで変わっていくのは難しい。だから、気づきの機会として、外からの眼を地域に取り入れるということを積極的にしていきたいんです。地域おこし協力隊の募集も、その一環です。」

豊前市では、2015年度に初めて地域おこし協力隊を募集し、3名を採用。現在、観光協会の立ち上げや水産振興施設のオープニング事業に従事しています。

「昨年度に関しては、IターンもUターンもある中で、豊前市を魅力的だと感じてくださる方、そしていろんなスキルをお持ちの方が集まってくれました。今回は、現在活躍中の3名に加えて、5名の採用を予定しています。それぞれに取り組んでいただく課題は異なるものの、地域おこし協力隊としてみんなで連携して活動できるような体制作りをしていきたいですね。個々の活動は相互作用のあることですし、意見交換できるような環境も整える予定です。雇用期間は3年なので、3年後にこの地域に居続けたいと思ってもらえるように、生活面、コミュニケーション面などさまざまな面でサポートしていきたいと思っています。」

▼地域おこし協力隊の一期生にインタビュー!

半杭(はんぐい)里美さんは、コンサート会社での情報誌制作や、放送局での広報などを経て、2015年春に豊前市の地域おこし協力隊に着任。ライター、編集、MCとマルチな経験を活かして、日々豊前市の魅力を発掘・発信しています。
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そもそも、豊前市の魅力に出会ったのは、前職がきっかけ。豊前をふくむ京築地域のコミュニティFMで働いていたとき、取材を通して豊前市の魅力に〝はまってしまった〟のだそう。

「京築地域には7つ町があるんですけど、その中で豊前市の取材担当になったんです。地域の情報を集めて放送すると言う仕事を日々する中で、この町のことが大好きになりました。豊前市の魅力は、自然と文化。まず、すばらしい自然があって、その中にある人の営みが、自然と密接にかかわりあっているんです。とくに、はまってしまったのが、神楽で、プライベートでも頻繁に通っていましたね。食べ物も豊かだし、人柄も温かい。とても心地よくて、自然とここで暮らしたいなあと思うようになりました。山手のほうをドライブしながら、古民家を借りて暮らしてみたいなあとイメージしたり…。そんな中で、地域おこし協力隊の募集があるというのを知って、ぜひ行きたい!と思って応募したんです。」

無事採用が決まり、配属されたのは、水産部門。「山手のほうをイメージしていたので、正直驚きました(笑)」と半杭さん。
現在は、今年の春に完成する水産振興施設のオープニング事業を中心として、漁協直営食堂〝うのしま豊築丸〟のサポートや、漁港でのイベント企画などを行っているそう。
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※今年の春に完成する水産振興施設(パース図)

「私の仕事は、豊前市の漁港の〝ファンづくり〟。漁協で運営している〝豊築丸〟は、今でも週末には200人ほどの集客が見込めるほど人気です。春に水産振興施設がオープンすれば、いろんなことが勢いづいて進みだすと思うので、今は、その礎をしっかりさせているところ。イベント企画や情報発信も大事な仕事ですが、日々の仕事の中では、食堂で漁師のお母さんたちと一緒になって、調理場で働いたり配膳をしたりもします。新鮮な海の幸を通して、あらためてこの土地の豊かさを知ることができました。」

豊前の漁場は、〝豊かな海〟と書いて〝豊前海〟。カキやカニ、サワラなど、少量多品目で旬の魚介が獲れるそう。取材に訪れた12月下旬は、産卵で豊前海に訪れている秋サワラの時期がそろそろ終わる頃。「サワラは魚へんに春と書くけれど、秋のほうが脂が乗っておいしいんですよ」と、豆知識も教えてくれました。
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「新施設の一階には直売所・加工所ができて、二階には食堂が出来る予定。穏やかな海を眺めながら新鮮な魚介を食べられるという、小規模ながらも贅沢な施設です。でも、空間に命を吹き込むのは、やはり人。そのつなぎ役をしっかりしていきたいなと思っています。まちが継続していくためには、一過性の話題作りではいけないし、体力づくりが大事です。なかなか答えが見つからないこともありますが、地元の方の声を聞いて、皆さんが求めているまちづくりを、一緒になってしていきたいですね。」

漁港の近くに用意してもらった住居から、毎日海の状態を見て出勤しているという半杭さん。「今日はすっかり凪いでいたので、漁日和だなと思いながら家を出ました」。山手の魅力に誘われて豊前市に入ったのに、今ではすっかり海のとりこ!漁港で働くお父さんやお母さんと、まるで家族のように助け合って、日々活動しているそうです。

続いて、受け入れ先となる、地域のみなさんにもお話を伺いました!

▼加工品製造で、豊前市の魅力を広く伝える

地方創生仕掛け人を受け入れる合河地区は、山間部。夜間と日中の寒暖差からゆず生産者も多く、庭先にゆずの木を植えている家も多く見られます。年に1回「合河ゆず祭り」を開催したり、農産物の加工品製造や販売にも積極的に取り組んでいるエリアです。

お話してくださったのは、地元女性加工部「豊前川底柿グループ」の西ノ明さん。グループの加工場にお邪魔すると、爽やかなゆずの香りが鼻をかすめました。
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「ここでは、この地域で生産している果物・野菜を加工・販売しています。ゆず、イチジク、いちごなどでつくる、ジャムやおまんじゅう、お漬物など。季節ものもあわせると22・3種類の商品があって、それを十数名のメンバーで作っています。わたしたちの本業は農家なので、作業の合間を縫いながら。って言っても、もちろん片手間ではなくて、味はちゃんと落とさずにね。みんなで協力して、昔ながらの味を守っています。」

グループのお母さんたちは、豊前市の出身か、またはお嫁に来られた農家の方々。手塩にかけた農産物は、加工品にすることで遠くまで運ぶことができるし、豊前市の魅力を広くいろんな人に届けたいという思いで、製造に関わっているそう。

「道の駅で商品を買ってくださった方が、〝美味しかったから送って下さい〟と連絡をくれたり、毎年注文をしてくれる方もいますね。かと思えば、豊前市に住んでいても、まだわたしたちの商品を食べたことがないという人もいたりして。もっとたくさんの方に広まるように、まだまだしないといけないことばかりです。新たな商品開発や、今ある商品の楽しみ方など…地域おこし協力隊の方とも話し合いながら、PRの方法を考えていきたいですね。」
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地域おこし協力隊を迎えるにあたって、「わたしたちの中に入って和気あいあいとしてくれたら嬉しい」と、西ノ明さん。みなさんとおしゃべりをしながらの加工作業も楽しそうです。

また、合河地区には、廃校を活用して、カフェや工房などをテナントに持つ複合施設「もみじ学舎」もあります。こういったエリアに点在する資源をつなげることも仕事の一環となります。

▼豊前市の主源・求菩提山のふもとで、あらたな文脈を生み出して

地方創生仕掛け人受け入れのもうひとつのエリアは、岩屋地区。国の重要文化的景観にも指定されており、求菩提の農村景観が美しい場所です。村づくりが活発なエリアで、すでに農家民泊や体験交流といったグリーンツーリズムへの取組みも行われています。

このエリアの活動拠点となる岩屋活性化センターの奥本さんは、なんと村づくりに関わって40年来の大ベテラン。
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「求菩提山を基にいろんな文化が発祥し、広がっていきました。だから、ここはまさに始まりの場所。自然の資源もたくさんあるので、それらを活用して、都市との農村交流を進めていきたいと思っています。山が美しいとか、川の水が綺麗とか、星が見えるとか、住んでいるわたしたちにとっては日常化して特別じゃないことも、そとから来てくれた人たちは喜んでくれて、それがいいものだと教えてくれます。隣接するエリアを横断しながら、それぞれのよいところを認め合い、足りないものは補い合っていくようなまちづくりをしたいですね。」

山のふもとにあるキャンプ場では、昨年、自然の川を利用した河川公園をオープン。夏には約6000人の方が来場しました。ヤマメのつかみ捕り体験を行ったりとイベント企画も盛んです。
文化的景観
「小さなまちづくりの活動はあってもそれが点在しているのが、岩屋地区の現状。協力者はたくさんいるので、それらをまとめあげるようなリーダーシップのある方にきていただけると嬉しいですね。田舎の人は人が良いので、この町に入りたい、この町で活躍したいという気持ちさえあればいくらでも受け入れてくれます。ただ、〝郷に入っては・・・〟いう言葉があるように、慣習や伝統を重んじることは大切。そういう意味では保守的な部分もありますから。地域おこし協力隊は、3年の雇用期間と言うことで、その後の暮らしを心配する方もいらっしゃるかもしれないですが、3年間一生懸命に取り組んでくれたら、その後の生活なんて地元の皆が何とかしてくれますよ。田舎ってそんなもんです。雇用期間のうちに生活の基盤を作っていってもいいと思うし、〝やりたいこと〟は全面的にサポートしていこうと思っていますよ。」
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取材に伺って、豊前市にはまだまだこのページだけでは伝えきれない素敵な人・モノ・コトが溢れているなと感じました。

農村地区の活動だけでなく、豊前市を駆け回って魅力を発信する魅力発信プロデューサーや、カキ漁師、6次産業の企業家など、今回は、さまざまの職種を募集しています。豊かな土地で実際に暮らしながら、地域のことを考える3年間は、きっと有益なもの。興味のある方は、下記の募集要項をぜひチェックしてみてください!

(注)今回は当サイトへのご応募は必要ございません。
豊前市役所への直接の書類送付で応募完了となります。
下記より「応募用紙」をダウンロードの上、直接お申し込みください。

申込み用紙(PDF)

申込み用紙(Excel)

【申込先】
〒828-8501 福岡県豊前市大字吉木955
豊前市役所 総合政策課地域創生推進係 担当:吉田
電話0979-82-1111(内線 1392) FAX 0979-83-2560
Eメール  sousei@city.buzen.lg.jp
豊前市HP  https://www.city.buzen.lg.jp

▽豊前市の募集ページはこちらになります。
※こちらからも「応募用紙」のダウンロードが可能です。
https://www.city.buzen.lg.jp/bosyu/chiikiokoshi.html

会社名
豊前市役所
募集期間
〜3月4日(金)

※応募状況により定員を満たした場合は、募集期間前に締め切らせて頂くこともありますのでご了承ください。

※今回は当サイトへのご応募は必要ございません。
豊前市への直接の書類送付で応募完了となります。
下記より「応募用紙」をダウンロードの上、
直接お申し込みください。
申込み用紙(PDF)
申込み用紙(Excel)

【申込先】
〒828-8501 福岡県豊前市大字吉木955
豊前市役所 総合政策課地域創生推進係 担当:吉田
電話0979-82-1111(内線 1392) FAX 0979-83-2560
Eメール  sousei@city.buzen.lg.jp
豊前市HP  https://www.city.buzen.lg.jp
採用人数
5名
募集職種
①地方創生仕掛け人<合河地区担当> 1名

②地方創生仕掛け人<岩屋地区担当> 1名

③6次産業起業家 1名

④カキ漁師(男女問わず) 1名

⑤魅力発信プロデューサー 1名
雇用形態
非常勤(嘱託職員)
勤務地
福岡県豊前市大字吉木955
※活動場所は、それぞれ異なる
勤務時間
原則8:30~17:00の勤務(月16日)
※勤務が時間外、休日のときは振替にて調整
給与
170,000円
※賞与なし
福利厚生
厚生年金保険、健康保険及び雇用保険に加入
休日休暇
上記勤務日により変動
仕事内容
①山間に位置する合河地区担当の活性化。ゆずなどの農産物を活用した加工品の開発と販路拡大業務。また、廃校を活用した「もみじ学舎」などの地域資源を活用したツーリズム事業の開発・運営。広報誌やSNS等での情報発信。ゆず農家の手伝いなど、地域住民のサポート

②里山の農村風景が美しい岩屋地区の活性化。農業振興に繋がる新たなツーリズム商品の開発・推進業務。近隣の築上町などと広域連携したツーリズムの促進業務。広報誌やSNS等での情報発信。蕎麦農家の手伝いなど、地域住民のサポート

③豊前市での6次起業に向けた活動(1年目/農林水産業、加工施設等での研修業務、2年目/豊前市内の資源を活用した6次産業化での起業に向けた活動※1年目の終わりに事業計画を提出し、起業に向けた準備活動に入る)。広報誌やSNS等での情報発信。農家の手伝いなど、地域住民のサポート

④水産振興施設の運営サポート業務。漁協組合のカキ事業の研修業務(カキ漁やカキ小屋運営の手伝い)。SNS等での情報発信。地域住民のサポート

⑤豊前市の魅力を向上させるための動画・写真撮影・編集・発信業務。広報誌やSNS等での情報発信。地域住民のサポート
応募資格
①平成28年4月1日現在で20歳以上の方  

②三大都市圏や都市地域等(過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない方)に居住されている方で、採用後に豊前市に生活拠点を移し、住民票の異動が出来る方
※詳細は、総務省「地域おこし協力隊」のホームページに掲載されている「特別交付税措置に係る地域要件確認表」をご覧ください。
★印のある市町村は条件不利地域となり、今回の応募の対象外となります。ただし、政令指定都市の場合は、★印があっても直接指定を受けた地域以外であれば応募可能です。

③地域活性化に意欲があり、地域住民とともに積極的に活動ができる方

④心身ともに健康で、地域住民と協力しながら、協力隊員の活動に意欲と情熱をもって活動できる方

⑤普通自動車運転免許を有し、日常的に運転に支障のない方

⑥パソコンの操作(ワード、エクセル、パワーポイント、メール等)及びインターネット、SNS等の活用ができる人

⑦活動終了後、豊前市への定住を目指し、継続的な地域貢献に意欲がある人

⑧地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方

⑨休暇日で業務に支障がなければ、兼業を認めます(届出が必要です)。

選考プロセス
STEP-1.書類審査

※今回は当サイトへのご応募は必要ございません。
豊前市への直接の書類送付で応募完了となります。
下記より「応募用紙」をダウンロードの上、
直接お申し込みください。
申込み用紙(PDF)
申込み用紙(Excel)

【申込先】
〒828-8501 福岡県豊前市大字吉木955
豊前市役所 総合政策課地域創生推進係 担当:吉田
電話0979-82-1111(内線 1392) FAX 0979-83-2560
Eメール  sousei@city.buzen.lg.jp
豊前市HP  https://www.city.buzen.lg.jp


STEP-2.面接
備考
【雇用期間】
平成28年4月1日~平成29年3月31日
(1年更新として最長3年)
※ただし、隊員としてふさわしくないと判断した場合は更新しない
(平成28年4月からの就任が困難な場合はご相談に応じます。)

【スキル・経験】
・地域の方としっかりコミュニケーションをとっていけること
※⑤魅力発信プロデューサーに関しては、一定の基礎知識や技術があること

募集終了しました

この記事を書いた人

藤井優子
山口県下関市出身。 福岡でタウン誌の編集を経て、フリーライターに。主に暮らしや結婚などライフスタイルにまつわる媒体に携わる。糸島市HPにてコラム「糸島くらし」、福岡R不動産サイト「移住者インタビュー」などを連載。